ふぅー。読後感が重たい。でも面白かった。 平野氏の作品は初めてである。芥川賞受賞当時、会見で自分と同い年(当時23歳)ということが分かり、しかも京大卒。何となく自分との彼我の差を感じ、勝手に嫌な奴っぽいと決めつけて食わず嫌いを通してきました。 しかし、見回る書評ブログの方で存外に褒めているものを見て、そうなのか、考えを改めるかと思った矢先にまたもやAmazonのKindle50%オフのセール。そこで本作を見つけて購入に至りました。 内容は、天才ギタリストとハーフの映画監督の娘との運命的な結ばれない悲恋、と言ったところです。 印象は、まるで濃厚なチーズのような印象。 丁寧に美しく織り込まれた文章…