つい先日、太平洋戦争中、沖縄の慶良間(けらま)諸島にアメリカ軍が上陸して、その日で80年になるという話をラジオで聞いた。それで、ずっと以前に、慶良間の地理と歴史の関わりについて考えていたことを思い出した。慶良間は、沖縄本島の西方約40kmにある大小数十の島々からなる群島で、有人島は5島とのこと。人口は1600人程。行政上は渡嘉敷村(とかしき)と座間味村(ざまみ)に分かれる。 沖縄本島には、「灯台下暗し」と同じ意味で、(標準語で言い換えると)「慶良間見えても、睫毛は見えない。」という諺があるそうだ。那覇辺りからは、沖合いに目をやれば、島々の姿が普通に視界に入ったことだろう。面前にある島という意味…