翌年の二月に東宮の御元服があった。 十二でおありになるのであるが、 御年齢のわりには御大人《おんおとな》らしくて、おきれいで、 ただ源氏の大納言の顔が二つできたようにお見えになった。 まぶしいほどの美を備えておいでになるのを、 世間ではおほめしているが、 母宮はそれを人知れず苦労にしておいでになった。 帝も東宮のごりっぱでおありになることに御満足をあそばして 御即位後のことをなつかしい御様子でお教えあそばした。 🌃🎼星空の下で written by 田中芳典🌃 🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画です。チャンネル登録お願いします🪷 【ふるさと納税】帯揚げ 白地に源氏香の刺繍 【…