百人一首第26番目の歌の作者は貞信公、藤原忠平です。 藤原北家が権勢を極める第一歩を踏み出した人です。 今回は貞信公、藤原忠平について紹介します。 貞信公、藤原忠平とは 藤原忠平は、菅原道真と対立した藤原時平の弟。菅原道真を太宰府に左遷しましたが、その怨霊に呪われるようにして時平の一族は衰退してしまいます。その藤原時平に変わって藤原北家の氏の長者になったのが藤原忠平です。 藤原忠平は、宇多天皇、醍醐天皇、朱雀天皇、村上天皇の代に仕えました。その政治手腕は優れたものであって、兄の藤原時平と藤原忠平の二人が進めた治世は「延喜の治」とも呼ばれました。 官位は醍醐天皇の時に従一位、太政大臣。朱雀天皇の…