大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、第39回からいよいよラストへと向かっていくわけですが、この回は様々な伏線が張り巡らされると同時に、三谷幸喜脚本の奥深さを改めて実感させられました。 性的マイノリティの実朝を描く まず、源実朝が「性的マイノリティ」だったことを明らかにしています。自分の気持ちを恋歌にしたためて北条泰時に送って返歌を求め、正室には「世継ぎを作るつもりがない」ことを赤裸々に告白しました。 少し前の時代だったら、性的マイノリティを前面に出したドラマは、なかなか作れませんでした。多くの人が男女の固定概念を持っていたためで、演出側も「とても受け入れられない」と考えていたからでしょう。 実朝が…