ババアキングダムは、王のババアがおさめている。 王は、女であるが、その余りある力はまるで男のように勇ましいと称えるため、婆王…ババアキング…略してババキンと呼ばれているのである。 そしてこの国に突然転がり込んできたのが、50歳の小娘である。 婆王(ババキン)は言った。 「1日で腱鞘炎になるくらい ぬか床の世話を頼まれる人材じゃないと、うちではやっていけないよ」 50の小娘は、名を、みと子と言った。 みと子「そ、そんなに1日で世話したことないわ…」 婆王「ぬか床はね、主食…」 「ぬか床につけた野菜は、おかずなんだよ。うちでは、熟練のババアが熟成したぬか床をね、毎日クッキーにして、食べているんだ。…