はしご酒(Aくんのアトリエ) その五百と八十七 「ダカラ ナクナラナインダヨ イジメハ」 「損得と打算と怯(オビ)えと無難主義との合体版のような大人たちの世界が、微動だとせず、未だ、そこかしこであり続けているんだからな~」、と、嘆くAくん。 ん~。 まさに、先ほどの「そんたく4兄弟」から、唯一真っ当な長男だけが抜けたような、そんな「そんたく3兄弟」そのものだな。 「そうした大人たちの歪んだ世界が、そのまま、子どもたちの世界に影響を及ぼして、見事なまでに、ダークに、反映されてしまっているということだ」 「子どもたちの世界に、ですか」 「そう。だから、なくならないんだよ、イジメは」 ん、ん~。 「…