僕が教えている学校は、家のすぐ近くにあるので、 講義のある日は、電動自転車で学校へ通っている。 それで、いつものように自転車を泊めようと、 建物裏手にある、守衛室前のスペースへ向かうと、 そのスペースで、5人ほどの日本人男子生徒が、 地べたに円陣を組んで座り、電子タバコを吸っていた。 これでは、自転車が止められない。 「ちょっと、ごめん!」と声をかけたが、 彼らは全く知らん顔で、大声でしゃべっている。 仕方なく僕は、なんとか彼らの間をすり抜け、 自転車を泊めると、職員室へ入っていった。 いつもなら、 「こいつら、邪魔やけど、自分が若かった頃も こんな感じやったし、まあ、しゃーないかあ…」 くら…