日本は、民主主義国家でありながら、「政治とカネ」を巡る醜聞が後を絶たない。海外の主要国と比較しても、その問題の根深さと、国民が抱く不信感は際立っている。政治資金規正法は存在するものの、まるでザルのような抜け穴だらけで、政治家たちはその隙を巧みに利用し、裏金作りや利権漁りに奔走しているかのようだ。 日本の政治を蝕む「カネ」の病 近年、日本政治を揺るがした最大のスキャンダルは、**自民党派閥の「裏金問題」**だろう。2023年末から噴出したこの問題は、安倍派(清和政策研究会)を中心に、政治資金パーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載せず、裏金として議員個人の懐にキックバックしていたという驚く…