*[ウェブ進化論] 老人ホームで高齢の人たちと話をしていると、持ち家を残している人も多く空き家になっているという話もよく聞く。 家を貸したり売ったりというのは心理的にしたくないという人が多い。 そんなことを話して親しくなっていくにつれ「本音」を聞く機会も増えてくる。 そこで思い出したのが「コップの中の半分の水」である。 高齢になると確実に終わりに向かっているという実感が日々強いけれど、それがいつなのかは分からないという漠然とした不安がある。 そして彼らは何より「安定」を望む。 平均で3000万円もの貯蓄を遺す高齢者の心理はこの「不安からの逃避」と「心理的安定の志向」から来ているのに違いないと思…