昨年の日本人の出生数が70万人を初めて切ったことで、社会には衝撃が走っている。死亡者数は160万人ほどなので、自然減が90万人を超えた。今国会後半の争点の一つとなった「年金改革」にも、大きな影響がある。厚生労働省の試算は、もっと緩やかな出生数/特殊出生率の減少を前提としていたから、より厳しい状況に置かれていることが分かった。4年後の検証で実質どうするかを決めるというのだが、もう増税不可避ではないかとの声も聞かれる。 いわゆるベビーブーム期の1949年には出生数は270万人ほどだった(*1)。それに比べると、昨年はおおむねその25%になってしまった。では先行き、国力は1/4になってしまうのか?い…