「うちの上司、会議ではあれだけ上手にしゃべるのに、スピーチも見事なのだけど、文章になると何を言いたいのかわからないんだよね」 そんなグチ、どこかで聞いたことはありませんか。実はこれ、話し上手な人に意外とよくある傾向なのです。 言葉を操る力があるのに、文章になると急におぼつかない。なぜ、そんなズレが起きるのでしょうか。 結論から言えば、「話す」と「書く」は似て非なるスキルです。人はつい、「言えるなら書ける」と思いがちです。逆もまた然り。でもそれは、「自転車に乗れる人が必ずスケボーも乗れる」と思い込むようなものです。どちらも“バランス”は必要ですが、使う筋肉も技術も違います。 話すとき、人は相手の…