光のそこで白くねむる 作者:待川匙 河出書房新社 Amazon 『光のそこで白くねむる』待川匙著を読む。 上京して10年、帰省しなかった「わたし」。アルバイトをしていた店の店長が無差別殺人事件をしでかし、店は休業。「わたし」は職を失う。店にむき出しで一万円札が7枚置かれていた。たぶん、店長からの退職金。 10年間蓄積された疲労により、泥のように眠る。このお金で「わたし」は、帰って墓参りすることにした。 記憶を頼りに故郷の町を歩く。墓地への道すがら、口の悪い祖母や蒸発した母、寛容なのか慈悲深いのかわからない父のことなどを思う。そして子どもの時の仲良しキイちゃん。すると墓地でキイちゃんの声がする。…