★★★☆☆ あらすじ ボクサーの男は、難病で余命いくばくもない恋人の見舞いに行く友人に付き合わされる。他2編。 感想 表題作は、難病の恋人を持つ友人の見舞いに主人公が付き合わされたことから始まる物語。ボクサーでもある主人公の朴訥というか不器用な性格を表しているような文章が面白い。でもこれはもともとの性格というよりも、彼がこうあるべきだと考える理想の姿の振る舞いをしようとしているのかもしれない。 いや、思考じゃない。不安だ。思考が不安と一体になっている自分がこわい。どうしておれの思考は、常に不安を呼び起こす? 単行本 p14 考えることは大事なのだが、考えているようでは駄目なのでは?と思ってしま…