この国では《気持ち》は主張するものでなく《読む》ものだ。 他人に迷惑をかけてはいけない社会で、 心の読み方を身につけていないと、 人は生き生きと生きていけない、という話。(写真:フォトAC) 【《気持ち》は主張するものでなく《読む》もの】 3月号の月刊「文芸春秋」の巻頭随筆で作家・数学者の藤原正彦が、あるジャーナリストの書いたものの中にこんな話があったと紹介していました。「アメリカでは人物評価において次のことが重視される。(一)瞬発力がある(二)論理的に話せる(三)ユニークさがある(四)ネアカでユーモアセンスがある、の四つである」。 三年間アメリカに住んだ経験のある藤原も「そんなものと思う」と…