1886年(明治19年)に千葉県安房郡七浦村(現・南房総市)の網元の末っ子として生まれた。アメリカに渡り、シカゴ大学に入学。単身、アメリカに渡るというのも快挙。その後、演劇の世界に入り、ハリウッドで映画に出演。主役を演じた「タイフーン」がヒット。さらに「ザ・チート」とぃう映画で一躍ハリウッドの大スターに登りつめ、女性ファンを熱狂させた。
毎度毎度の合言葉であるが、私は日本人ハリウッドスター・早川雪洲が好きである。どこが好きかと聞かれれば、まずわかりやすく口から出るのが「顔」*1。それから「スケールの大きさ」。そして「よくわからないところ」。 私は早川雪洲のよくわからないところが好きである。近現代の人物だというのに生年や年齢の記述がしっちゃかめっちゃかになりがちなところ。身長が結局どれくらいだったのか曖昧なところ。経歴も文献によってバラバラなこと。こうしたところは本人による自己演出の産物である。アメリカのデジタルアーカイブで当時の映画雑誌を調べてみると、「海軍兵学校に落ちたので俳優になった」「叔父が川上一座の舞台監督だった」「叔…
今日は6月10日である。さて、何の日だろう。大半の日本国民はこう答えるでありましょう。ハリウッドスター・早川雪洲の誕生日であると……。彼の命日である11月23日は祝日であることから、6月10日も祝日にすべきだと私は思う。6月には祝日も無いことだしちょうどいいと思う。 それはさておき。早川雪洲は活躍していた当時の知名度に比して、現在の知名度はかなり控えめであると思う。以前、大学同期たちに「早川雪洲のことを知っていたか?」というアンケートをしてみたところ、「お前のせいで知った」に全票が集中した。つまり日常を生きていて(たとえ映画や小説などのコンテンツへの感度が世間一般より高いであろう文学部生であっ…
レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日は本日放映されたNHK 先人たちの先人たちの底力 知恵泉 雪洲(後編)について思いつくことを書き連ねたいと思います。 TVでは、先の大戦前、早川雪洲と言う男優が聖林(ハリウッド)で大活躍したこと、特にセシル・Bデミル・デミル監督作品「チート」で評判になったこと、その後日系人排斥で欧州に渡り、そこでも評判となるが第二次世界大戦後日本に戻り、その後、デビッド・リーン監督「戦場にかける橋」で再び有名になったこと、妻鶴子との出会い、その後を巧く纏めていました。個人的にとても勉強になりました。 私は戦後生まれなので、早川雪洲主演作品を鑑賞したのはあの…
11月23日はなんの日?そう、全国民がこう答えるでありましょう。日本人ハリウッドスター・早川雪洲の命日であると……。今日って早川雪洲の命日だから祝日なんですよね。なんかよくわからん理由つけて誕生日(6月10日)も祝日にしませんか? 妄言はさておき、早川雪洲は1973年11月23日にその生涯を閉じた。つまり今年の命日は正真正銘の没後50年である。ちょうど節目であるし、早川雪洲の出身地である千倉には前々から行ってみたかった。乗るしかないこのビッグウェーブ。 ということで、私は公共交通機関を駆使し、気づけばJR千倉駅に降り立っていた。 千倉駅と早川雪洲の自伝 まず「千倉ってどこ?」という話だが、千葉…
あなたは自分の好きな俳優が突然オペラの歌詞でハラキリを宣言されたことがありますか? 私はあります。 新国立劇場で10月に上演予定のオペラ『#子どもと魔法』。管弦楽の魔術師ラヴェルによる色彩豊かなファンタジーで、一人の少年の成長譚でもあります。https://t.co/nig2p49cnqここでクイズ!その歌詞にはある日本人の名前が出てきますが、それは一体誰でしょう?#新国立劇場オペラ — 新国立劇場オペラ New National Theatre Tokyo - Opera (@nntt_opera) July 19, 2023 たまには葛飾北斎が切腹する回があったっていいな(そんなわけはない…
国立映画アーカイブ(NFAJ)にはだいぶお世話になっている。去年は東宝映画特集で『新しき土』の伊丹版を鑑賞して「うわファンク版と違う!」と盛り上がったし、『ゴジラ』で芹沢大助こと平田昭彦のカッコよさに気づいてしまった。 そんな中、NFAJにはいつもだいたい秋くらいに催している『サイレントシネマ・デイズ』なる特集がある。2021年は早川雪洲主演の『男一匹の意地』(Where Lights are Low)を上映しており、大はしゃぎで観に行った。なんなら当時受講していた映画系講義のコメントシートに「NFAJの『男一匹の意地』観に行きます!!!!! めっちゃ楽しみです!!!!!」と勢いのままに書きな…
" data-en-clipboard="true"> 神戸映画資料館で早川雪洲の出演作を3本観てきた。ブログのタイトルそのまますぎる。 " data-en-clipboard="true"> 次回プログラム②【国立映画アーカイブ所蔵 外国無声映画傑作選 vol.3】9月16日(土)13:30〜鶴子と雪洲 知られざるアジアンスーパースター『おミミさん』『末裔』『蛟龍を描く人』伴奏:鳥飼りょう トーク:板倉史明+いいをじゅんこhttps://t.co/Aneb0rBlX8 — 神戸映画資料館 (@kobeplanet) September 11, 2023 そして三連休初日の人混みをかき分け新幹…
「日本人は英語が話せない」、実によく聞く話である。私も受験英語ならともかく、コミュニケーション手段としてはブロークンだ。な~~~にが世界共通語だよ とはいえ、英語という問題は何も日本人にばかり降りかかるものではない。他の非英語圏の人間もまた然りである。母語の言語構造や発音との兼ね合いで、程度に差はあれど、英語を話すためには障害が付き物である。その一方で、英語が話せることの重要性は高い。とりわけ、ハリウッド俳優という職業の人間には。映画というものは原始、目で楽しむものであった。現在でこそわざわざ音声のない映画を「サイレント映画」と呼ぶが、もともとはそれこそが「映画」だった。俳優たちは、その表情や…
私は日本人ハリウッドスター・早川雪洲が好きである。早川雪洲で卒業論文を執筆したくらいには好きである。 『チート』の早川雪洲。ご覧の通りとても美しいですね。 そんなわけで、彼に関する資料やら文献をぼちぼち当たった。早川雪洲が「美男子」であるという描写にも度々出くわしてはニヤニヤしていた。例えば以下のサイトなんかそうだ(この中の「日本人としてもっとも早く活躍した国際的映画俳優」という表現が適切かどうかは微妙だが……鶴子夫人のほうがキャリアが長いので……)。 www.ndl.go.jp 上記のサイトを足がかりにして、つらつらと今まで出くわしてた早川雪洲の外見描写をまとめ、ざっくり考えたことを述べるな…
『MBTI』やら『16タイプ性格診断』というものをご存知だろうか。人間の性格を外向/内向、感覚/直感、思考/感情、判断/知覚という観点から16のタイプに分類する性格診断である。詳しくは以下のサイトにでも。 www.16personalities.com 私の周囲で今流行しており、みんなで診断したり、いろんなサイトで出た結果を比べたり、好きなキャラクターのタイプを考えてみたりと楽しんでいる。ちなみに私はINTPもしくはINTJ(内向/直観/思考/知覚or判断)という結果が出る。 サイトによっては「同じタイプの有名人・アニメキャラクター」が表示されることもあるし、こんなサイトもある。 charac…