恐怖の森 (福武文庫 あ 401)作者:阿刀田 高ベネッセコーポレーションAmazon■1989年の出版です。その当時、全部は読んでなかったかも。実は三津田信三の『厭魅の如き憑くもの』を読みはじめて、あ、これはベクトルが違うわ!この世界観で600ページも付き合いきれない、これじゃない!と気づいて投げ出したところで、お馴染みの奇妙な世界に回帰しました。とはいえ、本書は中間小説が中心で、純粋な怪談とか怪奇小説とは異なるのだ。■武田泰淳の「ひかりごけ」は初めて読んだ気がするし、結城昌治の「老後」もたぶんそうだ。語り口としては読ませるけど、終盤の趣向はあまり感心しないなあ。語り口の巧さは秀逸だけど。三…