ストラヴィンスキーのバレエ音楽。 『火の鳥』、『ペトルーシュカ』と併せて、ストラヴィンスキーの三大バレエ音楽と呼ばれる。 ロシアの土俗的なリズムやメロディー、そのそこに潜む狂気にモチーフを得ている。 『生贄の踊り』に見られる極端な変拍子の多用、それまでの管弦楽の常識を凌駕する極大編成、不協和音や難解なパッセージの連続、あまりにも唐突な幕切れなど、現代音楽への扉を開いた記念碑的な作品。初演時に観客が暴動を起こした事件は、オーケストラ音楽史上の事件として語り草になる。
私が非常勤講師として勤務している学校、 音楽鑑賞教材は、全て私が決めています。 そりゃそうか、この学校の音楽の教員は私だけ。 指導要領で指定されている楽曲だけでなく、自分が考える音楽鑑賞教材を取り入れることもしています。 実は、この時期に中学2年生と高校2年生の授業で取り扱っている20世紀の問題作があります。 中学2年生はストラヴィンスキーの「春の祭典」 高校2年生はジョン・ケージの「4分33秒」 この学校に来る前までは、こんな作品を取り上げるなんて、考えたこともなかったのですけれども、 ここでは毎年取り上げさせていただいています。 だってねえ、生徒の食いつきがいいのですよ。 今日の授業は午前…
2024年2月25日 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホール指揮 チョン・ミョンフンベートーヴェン 交響曲第6番 田園ストラヴィンスキー 春の祭典 先日、暗譜の必要性について記事を書いた。「あえて、わざわざ『暗譜する』という作業を行って、公演に臨む」その必要性について、疑問を呈したわけである。 本公演でチョン・ミョンフンは、ベートーヴェンもストラヴィンスキーも、暗譜で指揮を行った。いささかの揺るぎもない確信のタクトを見て、思った。彼の場合、「一生懸命覚えました」ではなく、長年に渡って作品に取り組み、スコアを見続け、公演を重ねてきたその積み上げの経験によって、もう頭の中に完璧に入っちゃ…
◆昨年は無観客・YouTube配信になりました 会場まで歩いて行けるという夢のような状況に、早速チケットを購入し、「デュトワ×火の鳥」を楽しみにしていましたが、コロナで払い戻しとなりました。残念。 サイトウキネン・オーケストラは、CDやTVでしか聞いたことがなく、ただ、その圧倒的な演奏やアンサンブルに、「一度は生で」が昔から夢でした。 ◆昨晩は、オーケストラ演奏会初日 今年は、「デュトワ×春の祭典」にグレードアップ(笑)したわけで、これは聞き逃せません。チケットを購入しようと音楽祭のホームページを見ていると、気づいたことが…。 それは、県内外で、同時中継のライブ会場があること。松本城もその会場…
昨年に引き続き、今年も私が非常勤講師として勤務している学校の音楽の授業で、 ストラヴィンスキーの「春の祭典」を音楽鑑賞教材として取り上げています。 今年度は対象学年は中学2年生と高校2年生。 今日で中学2年生の授業での取り扱いが終了。 ちなみに、昨年のBlogに、以下の記事を書いています。 参考までにご覧ください。 hiratea.hatenablog.com 不思議なことですが、今年の生徒たちも、この曲はなかなか好印象。 気に入っている様子です。 それにしても、こんな現代音楽の作品を、こんなにも気に入るのでしょうか? 理由を探りました。 理由①:バレエ音楽として斬新だから →バレエ音楽の代表…
近頃、まとまったブログを書く気力がなく、方々にメモしたものを寄せ集めただけになっているが、それでもなんとか記録をとっておこうと思う。 ___ 名古屋芸術劇場でイスラエル・ガルバンの「春の祭典」を観た。 danceconcert.jp イスラエル・ガルバン、観たかったがいろいろ合わず断念。(わたしはたぶんこの代わりに昨年末のフランソワ・シェニョー&ニノ・レネ『不確かなロマンス—もう一人のオーランドー』を観たのだ。きっとそうだ。) — 舟之川聖子|Seiko Funanokawa (@seikofunanok) 2021年6月19日 イスラエル・ガルバンって誰?という方に。わたしも知らなかったので…
2021/06/19 KAAT 神奈川芸術劇場 大ホール (映り込みが激しいことで、私の中では有名なKAATのやつ…斜めから撮ったのしか上げられないね…。) なんか去年講義受けてた先生がTwitterで発狂しておすすめしてたから、そんなにすごいのかと思って観に行ってきました! 安かったし!!1500円で観られたし!!学生最高だね!!! KAAT遠くて行きづらいくせに面白い公演ばっかりやるのほんとやめて欲しいよね!?神奈川県に引っ越したい。(学校正反対の方向になるから無理) にしてもあんまりにも綺麗な舞台だったので、これはスケッチ案件かと思ってたら写真があがっててホッとしました。衣裳とかよいよね…
非常勤講師として勤務している学校、 ある学年で極めて実験的な音楽鑑賞をしました。 その曲、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」。 20世紀に生まれたクラシック音楽の中でも傑作中の傑作、 ここから20世紀が始まったとも断言してもいい作品。 ですが、初演の大騒乱に示されたように、20世紀最大の問題作でもあるのです。 ところで、この曲、なんと中学校2・3年生の教科書に音楽鑑賞教材として掲載されているのです。 高校の教科書にも掲載されていることも。 こんな難しい曲をどうやって扱うのか? 以前の私なら、完璧にスルーして、まず見向きもしなかったものです。 ところが、今年はストラヴィンスキー没後50周…
6月に来ると思っていたら5月にやってきた大乱闘 春イベスペシャルです。サクッとクリアしちゃいました。これでメダル4枚目です。 春の祭典 王位 超極ムズの編成 春の祭典 王位 超極ムズの特徴 春の祭典 王位 超極ムズの攻略 春の祭典 王位 超極ムズの感想 余談:序位~最上位攻略 春の祭典 序位 超上級 春の祭典 中位 激ムズ 春の祭典 上位 超激ムズ 春の祭典 最上位 極ムズ 【春大集合】のメダルゲット(コンプ) 春の祭典 王位 超極ムズの編成 春の祭典 王位 超極ムズの特徴 ゾンビが出てきますが、そこまでゾンビ対策による感じでなくても勝てます。ボス(?)の吹っ飛ばし攻撃が少しだけ面倒なくらい。…
2013年2月10日 2月9日、日経朝刊「ストラビンスキー」 ロシア人作曲家(後に米国に亡命)、イゴール・ストラビンスキー(Igor Fyodorovitch Stravinsky、1882 – 1971)によるバレー音楽「春の祭典」の初演(1913年、パリ)から今年で100年。 このことを記した日本経済新聞、2月9日(土)朝刊、文化欄の「輝き健在」、「沸き立つリズムで魅了」という見出しは「常識破りの楽曲・振付」「初演の劇場、怒号渦巻く」と続き、そのセンセーショナルな様子がビビッドに伝わってくる。 同記事で、音楽評論家諸石幸生氏は「古典と言い切ってしまうと価値が減じる、そんな独創性を備えた作品…
【主催者言】 2024年のラ・フォル・ジュルネ(LFJ)は、音楽の「オリジン(起源、ルーツ)」に立ち返ります。幾世紀にもわたり、世界のあらゆる国々の作曲家たちをインスパイアしてきた様々な音楽の伝統に、スポットライトを当てます。まさに「音楽の父」の名にふさわしいJ.S.バッハでさえ、悠久の時と文明のるつぼに深く根を下ろした長い音楽の伝統を受け継いでいました。そして彼以後の作曲家たちは皆、どの大陸の、どの国の出身であっても、古くからの遺産をよりどころとして自分たちの音楽言語を練り上げ、作品を生み出してきました。LFJ2024では、主に三つの角度から、この極めて豊かなテーマを掘り下げていきます。 音…
今回はLPレコード購入メモの投稿にお付き合いいただければ幸いです。 以前にも書きましたが、自宅から車で10分程の所にあるHARD OFF(エコ・リユース・ファクトリー)では1枚税込110円のLPレコードが段ボールに入れられ、ジャンル混在、状態が悪いものまで雑多に置かれています。その中に「コンサート・ホール・ソサエティ」のレコードが多数あり、その飾り気の無いジャケット(基本2色くらい色を使った絵か、収録曲と関係の無い写真)に最近ハマりコツコツ収集をはじめたところだったので、「これは!」と喜び勇んで捕獲してしまった、その報告となります。コアな内容ですがお付き合いいただければ幸いです。 「コンサート…
先週いつもの病院に行った帰り、長年利用していた七七舎が別の古書店になっていたので驚いたヨ。100円コーナーはほぼそのままだったけど(長塚節「土」をゲット)店内がだいぶ模様替えされていたネ。小林秀雄・生誕百年記念展のカタログのような本で『小林秀雄 美を求める心』(新潮社、2002・10)というのと、浅田彰の対談・鼎談集『20世紀文化の臨界』(青土社、2000年)というのをゲットしたヨ。前者は小林が持っていた・あるいは惹かれた絵画や骨董の写真と小林作品からの短い引用が並べられているので、とても便利。 後者は浅田彰がバタイユ、コクトー、ジャン・ジュネ、ピンチョン、ピナ・バウシュなど10名の小説家・哲…
アンドロメダの贈り物 (T・S・エリオットに敬意を表し) 四月は最も残酷で呪われた月 希望を砕かれ挫折した若者が自殺願望を抱き 死体の埋葬地に真っ赤な花が咲く 千本閻魔堂の普賢象桜は罪人の血を吸った 凄みの赤色 夜桜祭りの舞台で暗黒舞踏家と共に 多数の死霊たちが狂気乱舞 君は知るだろうか モーツアルトの「ピアノ協奏曲第20番」から流れ 出る血の音色を(注1) 魔的で激しく悲しい旋律に込められた 男児の残酷な運命を バレエ音楽「春の祭典」も生贄の若い娘たちの踊りだ 祭りに聖なる異形は付き物だがエリオットは 機械的ノイズに再生の力を感じている 馬鹿ヤロー 不快だ こんな音を聴きに来たんじゃない 幽…
もう開催が終わってしまった「しぶやさくらまつり」 ポスター PRTIMESに掲載されていたプレスリリース 急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:星野 浩明、以下「当社」)は、2023年11月30日に竣工した渋谷の新たな次世代型ランドマーク「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」(以下「本施設」)において、2024年3月10日(日)~4月10日(水)に竣工後初めてとなる本施設全体が連動したまちイベント「Shibuya Sakura Stage しぶやさくらまつり」を開催することをお知らせいたします。 何かの文字が抜けているのに気が付いた人はいるだろうか?…
読書したり、音楽聴いたり、買い物行ったり、ドラマ見たりした一日。 昨日のカレー食べた。一段と美味しくなっている。一晩置くとジャガイモに含まれるデンプンが溶け出してカレーにとろみをつけ、粘度が高まって舌の上に残りやすくなるから味を強く感じられるようになり美味しく感じる*1のだそうだ。ちなみに野菜は大きめゴロゴロのカレーが好き。 宮嶋勲『ワインを楽しむ本』読んだ。 今日の美味しい一杯に出会えるワインを楽しむ本 (だいわ文庫) 作者:宮嶋 勲 大和書房 Amazon めんどくさいあれこれ抜きでワイン楽しもうよ!って本。どっちかというとワイン初心者が手にするよりは、気軽にワインを楽しめる仲間が欲しいけ…
甲辰年三月廿日。気温摂氏14.4/25.3度。晴。春の叙勲。紫綬褒章に歌舞伎竹本の葵太夫、文楽から千歳大夫が受勲。元プロレスラーのタイガー=ジェット=シンさん(80)が旭日双光章。現在はカナダで慈善団体運営の由。 春の天皇賞。牝馬71年ぶりの優勝とサリエラ(武豊)に期待高まる。ドゥレッツァは昨秋の菊花賞馬でタスティエーラはその菊花賞2着で昨年のダービー馬。前者は鞍上にルメールだつたがドバイでの負傷でまだ復帰せず後者は有馬記念、大阪杯で振るはず。阪神大賞典(3000m)で五馬身差圧勝のテーオーロイヤル(菱田)が直近上がり3ハロン最速時計の末脚を見せておりテーオーで単勝1点買ひ(1番人気)。サリエ…
GW特別編。10日間は毎日書くぞ!1日目(ブルリフRの「1日目」キャプ省略) 生活としては、空気清浄機をポチったのと、散髪に行きました。 最近部屋の埃がすごくて掃除もめんどくさいので集塵してもらおうという発想に至った。 散髪、前の前に住んでた場所の最寄り(今は行くのに1時間かかる)にわざわざ行ってるの新規開拓を怖がり過ぎている。でも怖いよ、美容室?みたいなところって。実績にしがみつくしかない。 あとワイシャツを2枚買った。腋黄ばんでるやつは捨てよう。服って高すぎるけど有職なので今は耐えられる。 趣味 アニメ ・ガルクラ#4 こういう回って普通だったらおばあちゃんに本心を打ち明けて「わかってたわ…
広瀬すずさんのファッション情報をお届けします! テレビだけでなく、CM・SNS・雑誌等で着用している衣装や私服についても調査予定です。
新潟県上越市を中心に、向こう2週間の上越地域の主要イベントをまとめました。感染症などで急に中止になる場合もありますので、お出かけ前に公式サイトなどでご確認ください。掲載希望は、催しの内容、ちらしのPDF、公式サイトのURLやSNSのアカウントなどを、上越タウンジャーナル宛てにメール (event@joetsutj.com)してください。イベント情報の公開は毎週木曜、ご連絡はイベント開催日の1週間前までにお願いします。FAXは025-526-4628(なるべくメールで)。 4月26日(金) 「アレクセイと泉」特別上映会 高田世界館(本町6) 18時〜21時予定 *映画製作関係者によるオンライン舞…
注1: 公式なイベント名があるわけではないので、私が勝手に「春の祭典」と命名してみた。特に深い意味があるわけではなく、音楽と結びついているわけではない。単なる思いつきに過ぎない。 満開のさくら 今年は特に東京近郊で桜の開花が遅れたそうで、上野公園では開花前の桜の木の下で花見というか、飲み会をしている姿がテレビで放送されていて、なんとも風情ある映像だな(!?)と感心していた。日本人なら、後日満開の桜を楽しめた人も多かっただろうが、海外から来た人には、天災と言えるくらいに大きなダメージだったかもしれない。 CoderDojo古河 CoderDojo古河の4月のレギュラー会にあわせてミニイベントを行…
ソメイヨシノはとうに散って、ヤエザクラも葉がちらほら見えてきた。気温も夏日の日が増えてくる、ああ初夏だ。プロオケは6・7月のシーズンオフが近い。 今日のお題は「交響曲といえば?」。弾きたい曲や、弾いた曲聞いた曲で印象に残っているものや演奏時のエピソードなどを語っていきたい。 交響曲といえば? 交響曲に対する思い 弾いた曲 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68 弾きたい曲 マーラーの交響曲全曲 聞いたことがある曲 モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551 交響曲といえば? 交響曲に対する思い 演奏会のプログラムでメインの楽曲になっている以上、鑑賞でも演奏でも意識せざるを得ない。鑑賞…
あれやこれやがありまして 昨年の初夏、転がり落ちる様に岩本照さんのオタクになってから早くも1年が経とうとしている。 思い返せばこの約1年、色々なことがあった。 自担と出会って、就職が決まって、自担の舞台演出が発表されて、そうした内になんだか事務所がゴタついて。 それでもそんな中で10月、「少年たち」を初日に観劇しに行った。 凄い舞台だった。 従来の伝統を引き継ぎつつも、これまでとは全く別物の様で、それでいて本質はブレていない。 まさしく岩本照が創りあげた新たな「少年たち」だ。 几帳面に張り巡らせた伏線を一つずつ回収して寸分の狂いもない様に積み上げられた脚本は彼の生来の生真面目さが出ていたし、き…
新潟県上越市を中心に、向こう2週間の上越地域の主要イベントをまとめました。感染症などで急に中止になる場合もありますので、お出かけ前に公式サイトなどでご確認ください。掲載希望は、催しの内容、ちらしのPDF、公式サイトのURLやSNSのアカウントなどを、上越タウンジャーナル宛てにメール (event@joetsutj.com)してください。イベント情報の公開は毎週木曜、ご連絡はイベント開催日の1週間前までにお願いします。FAXは025-526-4628(なるべくメールで)。 4月19日(金) みずもり里山楽校〜シイタケのコマ打ち体験〜 〜20日 県立大潟水と森公園(大潟区) 各日①10時〜11時3…