木皿泉による小説作品。2013年4月22日、河出書房新社より刊行。
悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ――。7年前、25歳で死んだ一樹。遺された嫁のテツコと一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフとの何気ない日常に鏤められたコトバが心をうつ連作長篇。 昨夜のカレー、明日のパン :木皿 泉|河出書房新社
悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ――。7年前、25歳で死んだ一樹。遺された嫁のテツコと一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフとの何気ない日常に鏤められたコトバが心をうつ連作長篇。
昨夜のカレー、明日のパン
*1:本屋大賞
ミステリーでハラハラする感覚も楽しいけれど、思いっきり泣ける物語も素晴らしいなと思います。私は泣くと気持ちがスッキリしてリセットされます。時々号泣したくなります。 【144〜148】 ネタバレあります。 144.サリエルの命題 楡周平 『ウイルスにより、あっという間に離島の住民全員死亡という事件が起こる。原因は新型インフルエンザと思われたが、人工的に作られたウイルスという疑いがあり、テロの可能性も示唆された。そしてついに本州に罹患者が出ると感染は広がりをみせる。しかしワクチンはなく、治療薬は十分になく・・。その恐ろしいウィルスは人工的に作られた「サリエル」だった』 単純にウイルスと医療関係者の…
ランキング参加中読書 いつも読ませてもらっているブログで、 この本がよかったと書かれていたので 図書館で借りてきました。 途中までは何の気なしに するする読んでいたのですが、 「夕子」という章に入った途端、 引き込まれるように読んでいきました。 文言のひとつひとつが 私の気持ちを代弁しているかのように感じたのです。 今までの人生を振り返って、 あーあ、なんだかぱっとしない人生だったなぁ(笑) なんて思っていたのですが、 この章を読んで、 別のとらえかたが見つかったような気がしました。 今までの年月をふりかえったら、 そこには確かに「くらし」がありました。 いろんなものを食べたり、 いろんなこと…
先日の『さざなみのよる』に続き、 木皿 泉 著『昨夜のカレー、明日のパン』を読了しました。 『さざなみのよる』 ( 2018年刊行 ) より2年前、2013年に刊行された木皿さんの処女作です。 読み始めてみると、さざなみ~より失礼ながら多少、拙い気もしました。 が、それは最初の章だけ。 次の章から筆が乗ってきた感があり、最後までサクサク読めました。 あとから知ったのですが、この作品はとても難産だったそうです。 第1話「ムムム」を脱稿したのが、2004年9月。 翌月、木皿さんご夫妻の旦那様・和泉さんが脳出血で倒れ、奥様・妻鹿さんの介護の日々が始まります。 そして2話目以降はストップ。 2話目「パ…
今週のお題「もう一度見たいドラマ」 帯に「書店員が選ぶ泣ける小説第一位!」とあった、木皿泉・著『さざなみのよる』を読んでみた。 確かに、物語ラストに近づくにつれて涙腺が緩みっぱなしで、その辺りを通院している歯医者の待合室で読んだので、その後名前を直ぐ呼ばれ、「この人治療前から何泣いてんだ。」と不思議に思われなかったか心配だ(笑) 著者の木皿泉さんとは、和泉務さんと奥様の鹿年季子さんお二人による、ご夫婦の脚本家。 木皿泉と聞いて真っ先に思い出すのは、原作は未読だけれど2014年にBSプレミアムで放送された大好きだったドラマ、『昨夜のカレー、明日のパン』だ。 www6.nhk.or.jp 番組HP…
スポンサーリンク // 1冊本を読み終わったので紹介したいと思います。 今日紹介する本はこちら。 木皿泉さん著「昨夜のカレー、明日のパン」です。 昨夜のカレー、明日のパン posted with ヨメレバ 木皿泉 河出書房新社 2016年01月07日 楽天ブックス 楽天kobo Amazon Kindle 度々、インスタでもよく見かけていた小説。 ほっこりする物語が読みたくて手にとりました。 「昨夜のカレー、明日のパン」の本の説明 「昨夜のカレー、明日のパン」を読んで心に残った言葉 自分の経験 これからしたいこと 「昨夜のカレー、明日のパン」の本の説明 7年前、25歳で死んでしまった一樹。 遺…
ドラマ「すいか」からの木皿泉ファンで、小説版読了済み人間によるドラマ版「昨夜のカレー、明日のパン」の感想です。2014年放送時のtwitterに上げた感想をまとめたものです。 第1話「台風とくす玉」 今までの木皿ドラマのように1話ごとに区切りが来るのではなくて、続いていく感じになるのかな。だから今回だけで結論が出たり大きな起伏があったりするわけでもないのに、やっぱり面白いんだよなあ。 老いや汚れ、死んでしまった一樹にも重なる世界の暗い所を、無いものように過ごすことに憤るテツコ、散ってしまった、君を縛るものはないと言いながら、自分も一樹の名前の新聞の切り抜きを手放せないギフ。とぼけた展開の中に痛…
いいお天気ですね。行楽の秋。 Maruko的には、食欲の秋と読書の秋ですかね。 今日は、最近読んだ小説「昨夜のカレー、明日のパン」をご紹介します。 図書館でタイトルを見て、「なんかおいしそう?」と思い、手に取ったものです。 昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫) 作者:木皿泉 河出書房新社 Amazon <ムムム> は、庭先で両足で踏ん張って空を見上げていた。 冒頭の一文で引き込まれました。 <ムムム> って…? ちなみに、人のあだ名なんですけどね。 どんな人かは、読んでのお楽しみにしましょうか… 主人公のテツコは、ギフさんと二人暮らし。庭に大きな銀杏の木がある、古びた家で。 「ギフ」さんとは…