スコラ哲学において、「普遍概念」の存在をめぐる『実念論(リアリズム)』と『唯名論(ノミナリズム)』の論争。『実念論(リアリズム)』は、「普遍概念」が、「個々の事物」に先立って霊魂のように実在するという解釈。『唯名論(ノミナリズム)』は、実在するのは「個々の事物」だけがであって、後から付けた名辞が「普遍概念」であるという解釈。迷信的な解釈を認めてしまう『実念論(リアリズム)』よりも、理性によって確かめられる「同一性」だけを信じる『唯名論(ノミナリズム)』の方が優勢となった。
唯名論と実在論は、中世ヨーロッパから現代まで語り継がれてきた思想です。 この記事では、唯名論と実在論について具体例を交えながらわかりやすく解説します。 また、唯名論と実在論の代表的な哲学者やおすすめの入門書を紹介します。 唯名論と実在論がどのような思想か 唯名論と実在論の代表的な哲学者 唯名論と実在論のおすすめ入門書 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 唯名論とは? 唯名論の代表的な哲学者 ウィリアム・オッカム(オッカムのウィリアム) 実在論とは? 実在論の代表的な哲学者 トマス・アクィナス (おまけ)中世ヨーロッパの普遍論争 …
「あなたは私のことを分かってくれない」と夫婦喧嘩で女性から指摘される男性は多いことであろう。 そうでなくとも、「おまえは俺を理解していない」と詰め寄る友人との仲たがいや「クライアントの都合を把握していないで企画をつくるな」というビジネス・バージョンもある。 心理学や哲学の本を読んで、おまけに「人間とはなにか」をしきりに考える自分としては知識と実践が不釣り合いなのをおもわず反省してしまう。 だが、反省するのはなみの常識人でもできるのだ。 ここは一歩さがって、「普遍論争」という視点からこの理解不足をみつめなおしてもいいだろう。 略して、対人理解の齟齬と呼ぶことにする。 あらかじめ注意しておくけれど…
・ 絵で旅する ローマ帝国時代のガリア ジェラール・クーロン, ジャン=クロード・ゴルヴァン他 2019年 マール社 ¥2,500 ・ 信貴山縁起絵巻 : 国宝 <サントリー創業100周年記念展 信貴山縁起絵巻 4> サントリー美術館 編 平成11年 サントリー美術館 ¥2,000 ・ 英国史のティータイム 森護 著 1993年 大修館書店 ¥800 ・ ヨーガ奥義書 第5巻 (クンダリニー・ヨーガ) 成瀬雅春 著 1997年 出帆新社 ¥2,200 ・ コンスタンティヌスの生涯 西洋古典叢書 エウセビオス著 秦剛平訳 2004年 京都大学学術出版会 ¥2,000 ・ 中世思想原典集成 精選1…
【労働】 虚無オブ虚無。決めたんですけど、人生を彩るために一切妥協してはいけない。転職か異動か真剣に探るとしましょうかね……。転職するなら給料ダウンは避けられず、異動するなら今後は職場で白眼視は避けられない。が、どっちでもええわ。かかってこいバカどもぶっ殺してやる。 【ニュース】 digital.asahi.com 電撃ネットワークの南部さんについて知っていること、イッテQでガンバレルーヤのまひるがKing Gnuのドラムの人の真似をした時にそっくりだったことぐらいや。 digital.asahi.com 自治政府がダメダメな理由の一端がイスラエルにあったというのは知らなかった。ホンマろくでな…
< おしべとめしべでタネを作るために花を咲かせます ってだけでは花の存在理由 納得出来ません > 花との関係っていうのを考えてみますと、蝶や蜂は花の奥にある蜜っていう実利をとっていますけど、人間は観賞するだけっていう不思議な付き合い方ですよね。 ま、蜜を舐めれいる人もいるかもですけどねえ。 「バラは好き? 漢字で書ける? バラっていう字はね……」 そういう口説きかたがあるんだそうですけど、「薔薇」なんて、何か魂胆がないと覚えようとする漢字じゃないように思います。 作家の「伊集院静(1950~2023)」が、この手法で女優さんを連続ゲットしていたとかいないとか。 バラねえ。っぽい花もいくつかあり…
2023年は1回しか更新しないで終わります。来年はもっと更新するぞ~なんてことは言いません。多分書くことないです。 買って良かったもの アタックZERO 洗濯洗剤 液体 アタック液体史上 最高の清潔力。菌の隠れ家蓄積0へ ワンハンドタイプ 本体380gアタックAmazon 圧倒的にこれ。蓋の開け閉めしないで良いのがめちゃくちゃ楽。 来年は調味料も全部こういう感じにしようと思います。 ゲーム クッキークリッカーを全クリしたことが一番大きなトピックでした。 全クリしました。2年かかりました pic.twitter.com/9CAIDBUCcH— t_ (@t_snzk) December 28, …
難関私立大学になればなるほど出題される文化史のうちよく出題されるキリスト教の歴史、今回は教皇権の衰退、異端、キリスト教文化についてまとめます。 共通テストは「史資料を使う」という強迫観念に駆られている(その割には読解よりもヒントの拾い読みだったりする)ためヨーロッパ史偏重になりがち、中世だと教会や封建領主の文書が多いのでその背景知識にしてください。 参考文献は初回参照。画像は断りがなければパブリックドメインのものです。過去回のリングは末尾にあります。 今回直接参考にしたもの 文献一覧が親切です。 中世の異端者たち (世界史リブレット) 作者:甚野 尚志 山川出版社 Amazon これも便利 西…
「薔薇の名前」、1986年の映画。ネタバレ、考察です。 かなり前にも一度言ったのだが、もう一度分かりやすく書きます。 元は有名なウンベルコ・エーコの小説です。それをショーンコネリー主演で映画化したものです。 私は元の小説を読んでないのですが、たぶん映画では忠実に描き、まとめられている様に思います。 もちろん、時間的に無理なので、色々端折ってはいるようですが、ちゃんと雰囲気は伝わっている気がします。 小説では細かな説明もあるようなので、小説の方が完璧でしょう。 ただ長いようなのですが、それでかまわない人は小説の方が良いでしょう。 二時間でパッと雰囲気を知りたい人には、映画でも良いと思います。 こ…
1-1)変数 中学校の数学では、変数を扱います。 変数とは何かを、中学1年生に理解させることは、実は、容易ではありません。 タイトルは忘れてしまいましたが、昔、読んだ本では、変数を説明するために。袋の例をあげていました。 図1は、変数を理解するための説明です。右の赤い袋では、中身が見えません。 左の袋は、透明で中身が見ています。 袋の絞り口は、Xの形をしています。 そこで、袋の絵を描く代わりに、Xで、袋を表わすことにすれば、便利です。 ここで、Xは、袋の中身をグループ化しているだけで、変数名には、各段の意味はありません。 以下では、袋Xをオブジェクト、袋の中身をインスタンスと呼ぶことにします。…
かりるーむ https://cari.jp/ 検索順一覧 https://cari.jp/rank/ 空物件一覧 https://cari.jp/room/ 『大仙院花鳥図』狩野元信。<!--2023年更新--> 分解者は呼吸で有機物を無機物に分解。<!--2023年更新--> [高麗]918年建国、936年朝鮮半島統一。<!--2023年更新--> [1419年]応永の外寇:朝鮮の対馬襲撃。<!--2023年更新--> 元曲:『西廂記』『琵琶記』『漢宮秋』。<!--2023年更新--> 五奉行:浅野・石田・前田・増田・長束。<!--2023年更新--> 院政期『中右記』(中御門右大臣藤原宗忠…
はじめに 倉田剛『現代存在論講義Ⅰ』を今更ながら読み始めた。『現代存在論講義Ⅱ』は読了していたが、別に読み始めた『現代普遍論争1入門』にて「クラス唯名論」なるものがあることを知り、『現代存在論講義Ⅰ』の第五章にクラス唯名論の節があるというので前編を読んでみることにした。 なお、クラス唯名論(=集合唯名論)自体は性質を実在者の集合(クラス)と等値する唯名論であるが、劣勢らしい2。 現代存在論講義I—ファンダメンタルズ作者:倉田剛新曜社Amazon 現代普遍論争入門 (現代哲学への招待 Great Works)作者:デイヴィッド・マレット アームストロング春秋社Amazon 『現代存在論講義Ⅱ』の…
何でブルトンの「シュルレアリスムと絵画」という大作を今読んでいるかというと。 ブルトンの思想に「共感」したいんだよね。 シュルレアリスム絵画の見方って、こうすればいいのかっていう。 ただ、難しいので、同じ所を2〜3回読まないと頭に入って来ない箇所も沢山ある。 エンリコ・ドナティの絵画について。 中世では唯名論と実在論での「普遍論争」が起きたことがある。 要するに、この世は神の作った幻なのか、それとも物質は普通に存在するものなのか、という神学論争だろう。 (唯名論というのは、聖書に「世の中の一番初めには言葉があった」と書かれていることから、この世の全てのものは名前しかないとする論のことだろう。)…
中世哲学自体が錯綜していることもあってか著者の熱意にもかかわらず入門書としてあまり整理されているとはいえないという印象を持った。著者と中世哲学とのかかわりについての昔語りや、中世哲学者の思想読解にかかわる困難さに対する嘆きが頻繁にちりばめられているために、著者の中世哲学に対する向き合い方については割とよく伝わってくるものの、数多いる中世哲学者それぞれの関係性は示されてはいるけれども明快に割り切れるような書き方にはなっていない。自分で調べていくための足掛かりとするか、概要をなんとなく押さえるくらいで満足するのが良いような書物ではないかと思う。 「十三世紀から十四世紀にかけて、つまりトマス・アクィ…
ウィリアム・オッカム(1285 - 1347)は、中世ヨーロッパの神学者・哲学者です。この記事では、唯名論を中心とするオッカムの思想を分かりやすく解説します。また、オッカムの思想を現代社会で生かす方法を紹介します。 オッカムの思想 オッカムの思想を現代社会で生かす方法 オッカムのおすすめ入門書 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); オッカムの生涯と時代背景 オッカムの主な思想 普遍論争 唯名論 オッカムの剃刀(かみそり) 他の思想との関係 実践!オッカムの思想を現代社会で生かす方法 シンプルに考える オッカムのおすすめ入門書 (お…
Ⅰ.キリスト教の成立-まとめ編 Ⅱ.中世の神学 Ⅲ.中世の文学 Ⅳ.大学・教育 Ⅴ.中世の教会建築 はい、どうもです。 ここでは、定期テストや大学受験で出題されるであろう内容をまとめております。 今回は「中世ヨーロッパ文化」編です。それでは見ていきましょう。 Ⅰ.キリスト教の成立-まとめ編 (1)イエス(BC7/BC4~AD30頃)と使徒たちの活躍 ①救世主(メシア)・ヘブライ語で”油をそそがれたもの”・ギリシア語でクリストス(キリスト)・ユダヤ教主流派はイエスをメシアとは認めていない ②ユダヤ教への批判:形式主義的なパリサイ派を批判 ③キリスト教の本質:隣人愛→己を愛するように隣人を愛すべき…