リアリズム(realism)
「(関連する)いかなる事物もあらゆる認識から独立に存在する」、または、「(関連する)あらゆる命題は真か偽かのどちらかだ」、という考え方を採用する立場のこと。自覚的にであるかどうかは特に関係しない。
これよりも「弱い」実在論を採る人たちもおり、そうした立場と対比するために、この「強い」実在論は「形而上学的実在論」と呼ばれることもある。
実在、真実在、非実在、科学的実在論、反実在論、概念実在論(実念論)、素朴実在論
ノミナリズム(唯名論)、概念論、観念論、イデアリスム、唯心論、形而上学、実体、実存 リスト::哲学関連
デイヴィッド・J・チャーマーズ 著 高橋 則明 訳 「リアリティ+ バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦」メモ リアリティ+(プラス) 上 バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦 作者:デイヴィッド・J・チャーマーズ NHK出版 Amazon リアリティ+(プラス) 下: バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦 作者:デイヴィッド・J・チャーマーズ NHK出版 Amazon デイヴィッド・J・チャーマーズ 著 高橋 則明 訳 「リアリティ+ バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦」メモ 第7部 シミュレーションの中の真実 第22章 実在は数学的構造なのか? <まとめ> ・私たちの物理理論は構造的理論であり、ノンシム…
唯名論と実在論は、中世ヨーロッパから現代まで語り継がれてきた思想です。 この記事では、唯名論と実在論について具体例を交えながらわかりやすく解説します。 また、唯名論と実在論の代表的な哲学者やおすすめの入門書を紹介します。 唯名論と実在論がどのような思想か 唯名論と実在論の代表的な哲学者 唯名論と実在論のおすすめ入門書 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 唯名論とは? 唯名論の代表的な哲学者 ウィリアム・オッカム(オッカムのウィリアム) 実在論とは? 実在論の代表的な哲学者 トマス・アクィナス (おまけ)中世ヨーロッパの普遍論争 …
読んだ本 菅原潤『マルクス・ガブリエルの哲学』人文書院 (2023) アナニヨ・バッタチャリヤ『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』みすず書房 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『未来から来た男』 メモ フォン・ノイマン (1903-1957) 1929年 ハンブルク大学に就職 "そのあいだも、彼は集合論と同様、量子力学をまるごと数学的本質にまで還元する仕事に忙しかった。" P49 (『未来から来た男』) 物理学の発展には哲学が間接的に貢献してきた歴史があったことが分かった。 ラッセルのパラドックスはこのブログで何回も触れ…
読んだ本 野本和幸『フレーゲ・ルネサンス:言語・論理・数学の哲学への招待』東京大学出版会 (2023) ガンディ『獄中からの手紙』岩波文庫 (2010) 宮台真司『崩壊を加速させよ:「社会」が沈んで「世界」が浮上する映画批評2011→2020』blueprint (2021) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『崩壊を加速させよ』を久しぶりに読んだ。 パラパラとページをめくると「社会がなぜクソなのかを考察せよ」という面白い題名が目に入った。 "社会を生きる以上は言語的に構築されたシステムの自己運動から逃れられない。" P321 (『崩壊を加速…
実在論ブームと、オブジェクト指向存在論 日本では2010年代の後半あたりから紹介され、一部でちょっとしたブームとなっていた哲学のジャンルが「実在論」である。「事物が存在する」というのはどういうことか? 我々が「存在する」と思っているものは本当に存在するのか? というようなことを考える哲学だ。(分野が分野なのでさりげないブームではあるが) このジャンルの中で最も目立っていたのが思弁的実在論と呼ばれる潮流で、カンタン・メイヤスーがその代表的な論者である。このメイヤスーに関しては以前の記事で紹介したのでそちらを参照されたい。 pikabia.hatenablog.com そしてまた別の潮流が、今回取…
読んだ本 引用元:版元ドットコム つづきをよみすすめた。 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ なし ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 二周目は以前と違った視点で考えるようになった。 太古の人間は神が全てで世界の中心は神だった。 それがデカルト以後、「機械的」な自然(物理学的な法則に基づいて宇宙はただ機械のように自動的に運動しているという見方)が中心であるという見方にシフトする。 個人的には、…
Realist. リアリスト
言葉の意味に対応するものが実在(≒存在)しているという立場のことをいうみたいである。 「犬」という言葉がある。そしてあちらで散歩しているワンちゃんも存在している。 実在論を別名「唯名論」とも呼ぶみたいである。 そして、この唯名論は現代哲学でもまだ決着がついていない。 つまりは、「鶏が先か卵が先か」問題と重なる。 言葉が先か。実在が先か。 直感では、先に犬がいて、人間があとから名付けたと思う。 「関係」「調節」とった言葉はどうだろう。 これもまた、先にそういう現象があったから人間があとから名付けた。 しかし。 ここで池田晶子氏はこのように突っ込むだろう。 「それを我々は名付ける前から知っているか…
マルクス・ガブリエルといえば『私は脳ではない』が有名だ。 新実在論を唱える、現代の若き天才哲学者と呼ばれる。 この方と池田晶子氏が共通の考えを持っていることが分かった。 池田氏は深海魚に眼がない生き物がいることを指摘してこう言う。 「光が先にあって、そこから眼が生まれた」 光がない深海には眼が要らない。故に眼がない魚がいても不思議ではない。 この考えを応用させていく。 つまり、先に「考え」があり、「精神」があり、そこから「脳」が生まれた。 この論理構造は決しておかしなものではない。 マルクス・ガブリエルの本は難しくてまだ読めていないが、このことがわかった僕は、彼の本に興味が湧いた。 哲学は独自…
現代思想界の新星・メイヤスー カンタン・メイヤスーの名前が「思弁的実在論」というジャンル名とともに聞こえてきたのがいつだったかあまり覚えていないが、2016年に人文書院から『有限性の後で 偶然性の必然性についての試論』が千葉雅也・大橋完太郎・星野太訳で刊行された時には「ついに登場!!」という雰囲気だったと思う。 後に「新しい実在論」などと呼ばれることになる、日本では2010年代後半に特に盛り上がった新潮流が徐々に伝わって来ており、その代表選手として翻訳されたような感じだった。 有限性の後で: 偶然性の必然性についての試論 作者:カンタン メイヤスー 人文書院 Amazon そもそも哲学や現代思…