脳を研究する学問。
工学的・生化学的な脳機能解析や数理科学的なモデリング・人工知能への応用など理科系よりな物から、認知心理学や社会科学・果ては哲学など文科系よりな物まで、アプローチは多岐に渡る。 ちなみに、アメリカが1990年に「decade of the brain(脳の10年間)」なる方針を打ち出したのに対し、日本では21世紀を「脳の世紀」と位置づけている (http://www.braincentury.org/)。
「うまくなりたいけど、何をどう練習すればいいか分からない」 そんな思いでゴルフを続けていた頃、ふと気づいたんです。ゴルフって、“技術”のスポーツじゃなくて、“脳”のスポーツかもしれないって。 ショットの精度、パットの読み、ティーショットの集中力。それらの土台にあるのは、間違いなく「メンタル」…いや、「脳の使い方」なんです。 ● 脳は“現実”と“イメージ”を区別できない 脳科学の面白いところは、「脳は想像と現実を区別できない」という点。たとえば、レモンを想像してみてください。酸っぱくて、黄色くて、口の中がキュッとなる感じ。…唾液、出てきませんでしたか? これは、脳が「イメージを現実だと錯覚して反…
こんにちは、「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。 前回の記事では、小児科医・奥山力先生の著書をもとに、成長段階に合わせた“声かけ”をお伝えしました。 小児科医が教える 子どもの脳の成長段階で「そのとき、いちばん大切なこと」 今回はYoutubeのPIVOT公式チャネル視聴した小児脳科学者・成田奈緒子先生の動画から学んだ、「脳の育ちの順番」と親の心構えを深掘りします。 参考:成田奈緒子先生の解説(YouTubeより) 【子どもの脳育て】脳の発達は順序が大切/カギは「脳の発達3ステップ」「3つの神経伝達物質」/過干渉の原因は親のストレス/グロース・マインドセットに育てる方法 【…
乳児のそばによると、多くの場合しっかりと目が合うことに気付くと思います。何も教わっていない子どもがなぜ、動く人間の身体のなかで目にしっかり注目できるのでしょうか。 乳児は、生まれたばかりでも人の顔が好きで「目や鼻、口が一定の場所にある」特徴や、「上の方に目などが集まっている」(トップヘビー)という形に自然と引きつけられるそうです。赤ちゃんは視力がまだ弱く、はっきり見えていないのに、顔の輪郭や目立つ特徴に敏感に反応するなんて、不思議ですね。 様々な点で未熟で「意志」が育つ前の乳児が顔を認識できるのは、脳内の複数の領域、具体的には側頭葉の顔領域だけでなく、(脳幹や大脳基底核などの)皮質下の神経回路…
学校という監獄で、会社という奴隷製作所で、毎日のように罵声を浴びせられる。 「考えろ」と。 自分の意見を言えない人間は人間ではないように扱われる世の中。 確かに考えられない人間は社会の奴隷となり、こき使われる。 スマホの奴隷となり、ただ流れてくる広告を見ながら一喜一憂する。 現代人は思考が停止し、隷属しているのは間違いないのかもしれない。 しかし、ここで考えてみたいことがある。 「本当に人間は考える生き物なのか?」 「パスカルが言うように人間は考える葦なのか?」 まずは考える器官である脳について検証してみよう。 思考には脳のエネルギーを膨大に使用する。 そのため常に考えていては脳がパンクしてし…
脳にやさしい挑戦の設計法 一度失敗すると挑戦できない脳のメカニズム 第1章:はじめに 第2章:なぜ人は失敗を恐れるのか? 第3章:脳は失敗をどう処理しているのか 第4章:失敗が自己効力感を奪うメカニズム 第5章:認知のゆがみと失敗の記憶 第6章:脳は「安全」を優先する 「回避学習」の正体 第7章:挑戦を妨げる「脳の回路」から抜け出す方法 第8章:脳にやさしい挑戦の設計法 第9章:まとめとこれから 第1章:はじめに 「また失敗したらどうしよう」 「あのときの失敗を思い出してしまって動けない」 私たちは、こうした思考に囚われることがあります。子どもの頃の発表会で言葉に詰まったこと、大人になってから…
おはようございます。『月一ゴルファーの秘密特訓』へようこそ。私は普段、建設業の現場で働く傍ら、月に一度のラウンドを楽しみに、日々こつこつと練習しているアマチュアゴルファーです。ゴルフ歴は長いものの、最近ようやく「スコア90切り」を本気で目指すようになりました。このブログでは、そんな僕の試行錯誤の記録を、ちょっとした気づきや考察とともにお届けしています。 「今日は練習行きたくない…」から始まる“本当の成長” 正直に言うと、僕にも練習に行きたくない日がたくさんあります。特に仕事が忙しかった日、天気が微妙な日、ラウンドがしばらく先の日。「今日はまあいいか」って思うこと、ありませんか? でもある時、「…
こんにちは、はちみつです。 図書館で教育に関する本を 数冊借りました。 その中で、驚きの研究内容が 書かれた本がありました。 『最新脳科学でわかった!頭のよい子に育てるために3歳から15歳のあいだに今すぐ絶対やるべきこと』 脳科学の先生が 書かれた本です。 この本に、 こう書かれていました。 子どもがスマホを使うと、学校で勉強したことが頭の中から消えてしまうのです。 恐ろしい言葉ではありませんか? こちらの本には どのように調査し、 この結論に至ったかも 書かれているので、 科学的に証明されていることが よくわかります。 子どもたちが たとえ頑張って勉強していても、 インターネットや メッセー…
こんにちは!「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。 犬の散歩中にラジオで耳にした「行動経済学と子育て」シリーズから始まり、中室牧子先生の本をきっかけに掘り下げた「教育経済学と子育て」。どちらもたくさんのパパママに読んでいただき、本当にありがとうございます! これまでの記事はこちらから↓ 行動経済学と子育て 行動経済学を子育て・学習に当てはめてみる 習慣化に効く行動経済学:めんどくさいを「あたりまえ」に変えるワザ 「選択」と「モチベーション」を操る行動経済学:子どものやる気を引き出すヒント 教育経済学と子育て エビデンスで子育てを考える——教育経済学が教えてくれたこと 【教育特…
脳の働きと認知的斉合性 脳が「矛盾」にどう対処するか 第1章:はじめに 第2章:認知的斉合性とは何か 第3章:脳の働きと認知的斉合性 第4章:意見が変わらない日常的な例 第5章:先行研究の紹介 第6章:認知的斉合性とバイアスの関係 第7章:脳が「矛盾」にどう対処するか 第8章:意見が変わるとき、変わらないとき 第9章:変化への開かれた心を持つには 第10章:まとめ 第1章:はじめに 「どうしてあの人は意見を変えないんだろう?」 そんなふうに思ったことはないでしょうか。 議論をしていても、どんなに合理的な根拠を出しても、相手が全く考えを変えようとしない。 ときにはそれがフラストレーションにつなが…
耳から聞こえた音がどのように認識されるのでしょう。耳で聞いた音は、まず電気信号に変わって脳に送られ、側頭葉にある一次聴覚野で初めて「これは音だ」と認識されます。 この一次聴覚野は、音の高さ(周波数)や大きさ、リズムといった基本的な情報を打ち込む鍵盤のようなものです。たとえば、音の高低を感じられるのは、一次聴覚野がそれぞれの周波数ごとに決まった場所(音の高さによって異なる位置)で反応するからです。 しかし一次聴覚野だけでは、「その音が何なのか」までは分かりません。たとえば、遠くで聞こえた音が「救急車のサイレン」だと分かるのは、一次聴覚野で音の情報を整理し、その後、ほかの脳の部分(聴覚連合野など)…