読んだ本 小川公代『ケアの倫理とエンパワメント』講談社 (2021) 浅沼光樹『ポスト・ヒューマニティーズへの百年:絶滅の場所』青土社 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『ポスト・ヒューマニティーズへの百年』の内容は、現代哲学の「思弁的実在論」というものと、その火付け役のきっかけを生み出した(再評価されつつある)ドイツ観念論のシェリングとの関係について論じられるものとなっている。 前半は、メイヤスーという哲学者がカント以来続いてきた相関主義(私たちは思考と存在について、結局のところ思考と存在の「相関」にはアクセスできるが、思考その…