森鴎外の小説。初出:大正4年10月「中央公論」 大田南畝の「一話一言」にある孝女いちの献身の哀話をもとにして、構成したもの。
山椒大夫・最後の一句 (1978年) (ポプラ社文庫)
最後の一句・山椒大夫ほか (読んでおきたい日本の名作)
脳を鍛える大人の名作読本〈4〉小さき者へ・最後の一句
最後の一句作者:森 鴎外Amazon 森鴎外『最後の一句』とは孝行な娘が死罪となった父親の命乞いをする物語です。 この作品は中学校の国語の教科書に載っていてその時に学習しました。 今回読み直してみて、当時の読み方に誤解があったのではないかと思いました。 私は当時、桂屋太郎兵衛が助命された代わりに命乞いをした子供たちが死罪になったのだと思っていたのです。 その根拠は、子供たちを取り調べしている佐々又四郎が「身がわりをお聞きとどけになると、おまえたちはすぐに殺されるぞよ。父の顔を見ることはできぬが、それでもいいか」 と言っていたこと。 そして最後に「桂屋の家族は、ふたたび西奉行所に呼びだされて、父…
最近の日本の情勢を見ていて、ふと、森鴎外の「最後の一句」を思い出した。 かなり以前に読んだ短編だが、なぜか今になって、あの物語の一場面が頭から離れなくなった。同小説は、今では青空文庫に収録されていて、インターネットで気軽に読むことができる。 本稿は書評ではないため、同小説を読んだことがない方のために、まず簡単にあらすじを紹介したい。 既読の方は読み飛ばしていただき、ネタバレが気になる方は先に青空文庫で原文をご参照いただきたい。 Ⅰ.「最後の一句」のあらすじ 時代は18世紀半ば、江戸時代。ある船乗り業者(船を使って輸送を行う商人)が、積み荷を横領した罪で告発され、死罪を言い渡された。 その男には…
「山椒大夫」は中世に成立した説教節という語り芸能の中のひとつ「さんせうだゆう」をもとにして書かれたもの。「最後の一句」は太田南畝(魯山人)が書いた随筆「一話一言」の中の一話をもとにして書かれた。どちらも実在の出来事である。もちろん鴎外の装飾が加わる。 「山椒大夫」のあらすじは https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%A4%92%E5%A4%A7%E5%A4%AB#%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%9B%E3%81%86%E5%A4%AA%E5%A4%AB 「さんせうだゆう」は https://ja.wikipedia.org/wik…
科目試験が終わって、気持ちとしてはのんびり(しかも今日は「成人の日」である)。 ではあるが、新規レポ(レポート)作成に勤しんでいきたい。ここでもそんな記述が多くなると思う(春先までは)。*「魚玄機」がようやく終わって(そんな長く言及するつもりはなかったんだけど)、ページをめくる。 「最後の一句」、各文庫の鴎外短編集によく収められている一編だ。含むところ多い小品だと思う。時代は元文(げんぶん)3年というから西暦では1738年。元号でいえば享保の後、寛保の前。江戸幕府将軍は徳川吉宗(8代将軍)の治世である。 大阪の船乗業者の桂屋太郎兵衛(かつらや たろうべえ)という男が、自分の船が難破したさいにち…
新作ステッカー用イラスト「Resolution No,56」です Resolutionは決意、覚悟、決心を意味しNo,56は百人一首から引用しました。 発売は12月下旬〜を予定しています。 発売時には当ブログにて告知させていただきますのでチェックしていただけますと大変嬉しいです。 それではよろしくお願いいたします!