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期待インフレ率

(社会)
きたいいんふれりつ

[英] expected inflation rate
期待インフレ率とは、消費者や企業、市場関係者(投資家等)などが予想する将来の物価上昇率のことをいう。「予想インフレ率」ともいう。
物価が将来どれくらい変動すると世の中や市場が見ているかを示すもので、その代表的な指標として、普通国債(利付国債)と物価連動国債(物価に連動して元本が増減する国債)の流通利回りの差から求める「ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)」がある。
また、期待インフレ率の算出方法については、その他にも、過去のインフレ率の実績を加重平均して期待インフレ率とみなす方法、アンケート調査結果を一定の算式により数量化して先行きのインフレ率を予測する方法、過去のインフレ率のデータに時系列モデルを当てはめて先行きのインフレ率を予測する方法などがある。
一般に期待インフレ率は、実際のインフレ率と連動すると共に、先行して動く傾向があるため、各国の中央銀行は、期待インフレ率の動向を調査・把握し、また期待インフレ率の目標値を定め、その目標値に収まるような金融政策を行うことが多い。
通常、期待インフレ率が上昇傾向にある時は、インフレを抑えるような金融政策を行い、逆に期待インフレ率が下落傾向にある時は、インフレになる(デフレにならない)ような金融政策を行う。
ちなみに、2013年4月に黒田日銀総裁が異次元緩和(量的・質的金融緩和)を打ち出したが、その理論根拠として、市場の期待インフレ率が上昇するように積極的に働きかけることで、実際の物価上昇率もそれに近づくという発想が背景にある。

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