今回の看板を巡る小さな旅は、京都の二条通。 二条通は狭い通りですが、かつては政治都市・上京と商業都市・下京を分けた、京都にとって重要な通りでした。 鴨川に架かる二条大橋からのスタートです。 鴨川を越えると、右手に見えてくるのが、「貝葉書院」の木製看板。 貝葉(ばいよう)とは聞きなれない言葉ですが、古代インドなどで紙の無かった時代に、このヤシの一種の葉に経典などを書写していたらしい。 ということで、こちらは禅学書籍経典のお店。 1681(天和元)年に、一切大蔵経を専門に摺る書店として創業したようです。 実はこのお店、昨年までは軒上の看板とは別に、「大般若經古板再板版元」と書かれ、130年間も掲げ…