はしご酒(Aくんのアトリエ) その五百と十二 「ズット ズットイゼンカラ ワカッテイタコト ナノニ」 少子化問題も高齢化問題も、ソレに絡む年金問題も、もちろん地球規模の環境問題も、ずっと、ずっと以前からわかっていたコトなのに、放置してきたんだからな~、と、呆れ果てるように語り始めた、Aくん。 ではナゼ、放置してきたのか。 ナゼ、放置しても、取り立てて批判されることもなく呑気に今に至る、などという芸当が可能だったのか。 そのナゾを、Aくんに問い掛けてみる。 「ナゼ、ず~っと放置し続けてこれたのですか」 「人々の関心が、ソンなモノよりも他にあった、ということだな」 「他にあった?」 「人々の関心が…