ぼけと利他 作者:伊藤亜紗,村瀨孝生 ミシマ社 Amazon 『ぼけと利他』伊藤亜紗著 村瀬孝生著を読む。 「美学と現代アート」が専門の(そうだったんだ!)東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長と「宅老所よりあい」代表による往復書簡集。二人の異なる視点や体験などから「ぼけ」と「利他」などについて述べている。そのいわゆるケミストリーが、新たな気づきを与えてくれる。気になったところを引用。 (伊藤)「利他は、しばしば「身が動く」という言葉で語られます。「これをすると自分のためになる」といった損得のそろばん弾きが始まる手前で、もう体が動いて、相手に関わっている。そんな行為にこそ利他が…