タピオ・ヴィルカラ 世界の果て 東京ステーションギャラリー 2025年 「すべての素材には不文律がある。決して乱暴に振る舞ってはならない。デザイナーの意図は、素材と調和するものでなくてはならない。」 タピオ・ヴィルカラの言葉である。北欧デザインの企画展は多くあるが、ヴィルカラ(と一部セラミック・アーティストの妻ルート・ブリュックの作品展示もあり)の日本初回顧展。氷をイメージしたイッタラ社のグラスシリーズ「ウルティマ・ツーレ」はよく知られているが、デザイナー本人のことは知らなかった。章ごとに自然を愛し、インスピレーションの着想を得ていたヴィルカラの言葉が散りばめられていた。デザインへの真摯な姿勢…