『A級戦犯者の遺言』 青木 馨 法藏館 A級戦犯者の遺言 法藏館 Amazon すごくこの本について書きにくい。 歴史的な資料として後世に残すということではものすごく価値のあるものだというのは理解している。 死刑執行直前の東条英機を始めとするA級戦犯の面々の言動に心揺さぶられながら読みつつ、どうしても湧き起こる気持ちがあった。本当にこんなに非の打ち所のないきれいなものだったのだろうか。 自分は特に戦時中の日本軍に傾倒したり、第二次世界大戦後の日米の関係について確固たる自分の意見を他者に開陳したりするようなタイプではない。歴史上の人物として東条英機は知っている。なんかそういうのではなくて、ただ「…