「超訳 論語」を現代に生かす。キャリアと人生の道を問い直す読書体験 「人はなぜ働くのか?」「キャリアの目的とは何か?」「どう生きるべきか?」 そんな問いに立ち止まることがある。社会に出て、働き、ある程度の経歴を積んでからこそ、心の奥にじわりと浮かび上がってくる問いだ。僕自身、26歳で起業し、今は複数の事業を展開しているが、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある。そんな時に手に取ったのが、許 成準さんの『超訳 論語』だった。 結論から言えば、この本は「キャリアや経歴の表面に惑わされず、どんな生き方を選ぶのか」という根本的な視点を取り戻させてくれる一冊だった。孔子の言葉は古代中国のものだが、訳者のフィル…