映画監督。1978年青森県生まれ。 横浜市立大学卒業後、約1年OLをしたのち、2002年に退職。 映画美学校第6期フィクションコース初等科入学。2004年同校高等科卒業。卒業制作として地元・青森で撮影した「ちえみちゃんとこっくんぱっちょ」(2005)が、2006年第2回CO2オープンコンペ部門最優秀賞受賞。 CO2からの助成金を元に2作目「ジャーマン+雨」(2006)を制作。翌2007年、同作で第3回CO2シネアスト大阪市長賞、日本映画監督協会新人賞を受賞。
引用元:itomichi.com 以前、「魚影の群れ」のレビューで、南部弁、下北弁、津軽弁の違いについて書いたけれど、その中でも最も難易度が高かったのが津軽弁 本作の中でも、(誇張ではなく)字幕が欲しいくらい難しく、前後関係から意味を拾うように聞いていても、台詞の2割くらいは理解できなかった 青森県弘前市、といっても弘前駅からは結構離れた板柳(下図:赤い点線で囲まれたエリア)という町に住む女子高生のいと(駒井蓮)は、訛りの強い津軽弁と、それも影響してかの極度な人見知りに悩んでいた どうにか克服したいと考えたいとは、青森市にあるメイドカフェでアルバイトを始める 当初は、接客もまともに出来ないなが…
引用元:amazon.co.jp 2016年の横浜聡子監督作品 俳優、亀岡拓次(安田顕)、37歳、独身 誰も彼の名前と顔が一致しないながらも、仕事の依頼が絶えないほどの売れっ子脇役俳優 日々、マネージャーに入る仕事の依頼の通り、求められる場所に行き、求められる演技をする 妻も彼女も居ない彼の趣味は安居酒屋で酒を飲むこと 都内の地元では行きつけのスナックに、そして撮影に出向く先々でも必ず飲みに出掛けるのを楽しみにしていた ある日、ロケ先の長野県諏訪市で訪れた飲み屋「ムロタ」で、店の手伝い(すぐに近所の飲み仲間と出かけてしまう父に替わって切り盛りしている)室田安曇(麻生久美子)を気に入ってしまう …
引用元:amazon.co.jp 2010年公開、横浜聡子監督のショート・ムービー 観ている間、ずっと試されているような気になった作品 「あなたはこの映画をどう受け止めますか?」と こういう試験的なアプローチを「感じさせる」作品は好きじゃない 純粋に映画を楽しみたいから観ているだけで、別に試験を受けているワケではないし しかも、描かれるものがすべて美しくないことにも意図が感じられて、普通なら押しつけがましく感じるところ 母親が妊娠している夫婦の家は散らかっていて、林檎は腐っていて、ふたりとも服装も髪形もだらしなく、いろんなことにルーズで、言葉遣いも粗い 「飾らないところにリアルがある」と言いた…
おらんどみんな不確かだ。生きるってそういうことだべ。あの独特のなまりで語られたその台詞にほんとうに泣きそうになった。津軽三味線によって奏でられた民謡、ソウルミュージックが素晴らしく、人のつながりっていいなと、真っすぐシンプルに沁みてくる。いい言葉がいっぱいの、いい映画だった。 映画「いとみち」予告編 - YouTube