本書は、副題に「家康家臣列伝」とあるように、德川家康の重要な家臣について扱った短編作品集。ただし、2作品は、家康の「家臣」とは呼びがたい人物を扱っている。だがまあ、大勢としては家臣列伝というところか。 最初に、短編作品のタイトルと誰を主な登場人物、つまり家康家臣として取り扱っているかを一覧にし、一行コメントを付しておこう。目次に番号はないが、仮に番号をふっておきたい。 1. ワタリ 鳥居彦右衞門元忠 伏見城落城の折に、城中で割腹する生き様2. 井伊の虎 女武者・井伊直虎 井伊家発展の陰の存在だった人物の生き様3. 毒まんじゅう 石川数正 家康の重臣の一人だったが秀吉側に出奔した生き様4. 梅、…