昨日までの話はこちら… okamonnu.hatenablog.com 彼は訝しげな顔をしながらこちらに近付いてきた。 「お前もそうなんか?」 まるで不審者でも見てるかのような目で私の顔をまじまじ見ながら聞いてくる。 「そうって、死んだってこと?」 私は興味本位で死んでここに来たことを伝えた。 「え、アホみたいな理由やな。俺は事故やってんけど、まだまだやりたいことがいっぱいあったし、とりあえず高校は卒業したかったから学校来てるねん」 彼も亡くなっていたのか。この語り口から、どうやら全員にスルーされているこの学校生活にも慣れている様子である。同じ死者として心強い仲間がいたぞ。 「そうや、4階の教…