相方が亡くなった当日、病院やら警察らやとたらい回しにされ、ようやく解放されたのが深夜でした。 泣き腫らし呆然とし、全く機能しなくなった頭と心を抱えながら、それでも何故か相方は自宅に先に戻ってる気がして、車を2時間走らせて、彼と暮らした自宅へ帰りました。 玄関を開けると、真っ暗でがらんとした我が家が、何故か私の知らない場所になってしまったかのような、不思議な感覚に陥ったことをおぼえています。 本来ならここで仕事帰りの彼を迎え、一緒に夕食をとり、明日に備えてぐっすり寝ている時間です。混乱したまま、集まってくれた家族と解散して、その日は泣きながら布団に入りました。 翌日、誰とどう朝を迎えたか、もう当…