この10年ほどは、実家のキッチンで沸かしたお湯は、ポットに移していた。わりと高級なポットで、シンプルな作りながら保温機能は高い。父も母も、「ちょっと高いが性能は折り紙付きです」みたいな品が好きなのだ。 でも父と僕の2人で暮らすようになって、この高性能ポットが生活に合わなくなってきた。朝に沸かすお湯の量は少なく、使用量も少ない。となると、冷めやすいお湯を長く放置することになる。 ならば使う分だけ沸騰させたほうが良いだろう…と考えて、電気ケトルを導入した。 それがタイガー社の電気ケトル「わく子」さんだ。最近あまり見なくなった、ダサい名前の家電である。白くて丸い、なかなかかわいい形をしている。 電気…