前頭葉機能検査(Frontal Assessment Battery, FAB)は認知症や軽度認知障害(MCI)の診断や経過の評価のためによく使われている神経心理学的な検査です。 この検査は、短時間でできること、特別な用具を使わず、ベッドサイドでも行える簡便なものという長所があります。 そして、目的としては前頭葉の機能、特に実行機能を中心とした評価を行うものになっています。 具体的には、言葉の概念化、言葉の流暢性、動作のプログラミング、干渉への感受性、抑制性制御、理解行動をみる6項目(3点ずつ)からなっていて、18点満点のテストです。 それでは、FABの得点は、認知症とMCIの鑑別に役立つもの…