根室での起床も早く、五時。 前日に日の入りを見ることができたので、日の出も拝めたらと思ったのである。 もちろん、方角からして海からでないことはわかっていたが、日本で一番早い日の出というのはやはり特別な感がある。 しかし、生憎この日は薄いながら雲が遍く空を覆っており、太陽はその姿を見せてくれなった。 少なからず残念な思いを胸にい抱きながら、夕日を眺めた場所から根室湾の方へぶらぶらと歩き、すぐ沖に浮かぶ奇妙な形の弁天島を中心に一渡り心に収めた後、町並みにも目をやりながら宿へ戻った。 頼んであった朝食は、主菜の魚が少々貧弱な感を否めなかったものの、品数はまあまあだし、米の価格が高騰しているご時世にご…