(vol.49から続く) 事例で減損会計の適用について考えてみましょう。 例)A社が保有する固定資産Xについて、当期末時点で減損の兆候が認められた。 詳細な条件は以下のとおりである。 (前提条件) ・帳簿価額:10,000 ・割引前将来CF:毎期1,500 ・経済的残存使用年数:5年 ・現在の正味売却価額:5,000 ・5年後の正味売却価額:1,000 ・適用する割引率:3% 認識の判定 帳簿価額 - 割引前将来CF = 10,000 - (1,500×5+1,000)= 1,500 > 0 よって、減損損失を認識する。 減損損失の測定 ・回収可能価額の算定 使用価値 1,500÷(1.03)…