絵本画家。1921年、茨城県生まれ。 16歳から漫画を描きはじめ、18歳から木版画に手を染めた。また、67年ごろから切り絵を始め、個性的な画風を確立。主な作品は、斎藤隆介と組んだ絵本に『八郎』『三コ』『花さき山』『モチモチの木』など、挿絵の仕事に『ぴいちゃあしゃん』(乙骨淑子作)、他に、『滝平二郎作品集』全15巻などがある。
實は今日と云う日は私のお生まれあそばした日、これを普遍的な言葉で「誕生日」と言うのであります。 今日と云う日 玄關に飾っているオリヂナルキャラクターの日めくりも年に一度のこの日を示しているのでございます。 おかげ様でごく親しい仲間から毎年お祝いのメッセージを戴いておりますが、こう云う存在があると云うのはとても幸せな事であります。 その幸せを噛み締めるのが正しいお誕生日の過ごし方ではなかろうかと存じます。 嬉しかったプレゼント 今年は私の大切な友達から素敵なプレゼントが届きました。 それがこちらです。 滝平二郎先生の画集 これはかの有名な切り繪画家、滝平二郎先生の画集です。 この方のお名前を聞い…
いつも当ブログをご覧下さいましてありがとうございます。 前回投稿した『嫌われダークの一生』について、読者さまから多くの温かいコメントを頂きました。 そのお礼として、今回は制作の背景や物語に込めた想いなどを綴ってみたいと思います。 《スポンサーリンク》 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 1.児童文学『八郎』のオマージュ 2.『嫌われダークの一生』で表現したかったこと 1)何のために生まれ、誰のために働くのか 2)真の正義とは 3.表現しきれなかったこと 4.ダークは何処へ 1.児童文学『八郎』のオマージュ お気づきの読者さまもい…
住職の勧めに従い、誰もが忌み嫌う仕事に就いたダーク。やがて彼の身体は次第に大きくなっていったが、一向に人間になる気配はなかった。 村人も相変わらず冷淡だった。いや、ますます奇異の目で彼を見るようになった。 孤独な日々は続いた。 《スポンサーリンク》 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 1.脆い生き物 2.打ち上げ花火 3.目覚め 4.行方 5.LEGEND 1.脆い生き物 ちっ、やっぱりあの坊主に一杯食わされたか。 お~い坊主、出てこい!いつまで経っても人間になられへんやないか、どうしてくれるんじゃ!! あっ、ダーク……さん💦 …
彼は、自分がどこで生まれたのか知らない。 しばらくの間、ゆらゆらと船に揺られていたような気もするが、夢の中の出来事のようで記憶は曖昧だという。そして気がつくと、とある小さな村に漂着していた。 どうやら、ここは日本という国らしい。 《スポンサーリンク》 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 1.ホームレスのフィギュア 2.出会い 3.人間になる方法 4.愚直に生きる 1.ホームレスのフィギュア 彼の身体は、ポリ塩化ビニルとABS樹脂で出来ていた。要はプラスチックの一種だ。 そんな彼に対し、村人はあからさまに好奇の目を向けた。 なんで…
斎藤隆介さんの創作童話集です。時代は現代よりは昔で、着物を着ていた時代。 プロローグ 花咲き山 八郎 三コ 東・大郎と西・次郎 ベロ出しチョンマ 一ノ字鬼 毎日正月 モチモチの木 なんむ一病息災 ソメコとオニ 死神どんぶら 緑の馬 五郎助奉公 こだま峠 もんがく 浪兵衛 おかめ・ひょっとこ 白猫おみつ 天の笛 春の雲 ひばりの矢 ひいふう山の風の神 ドンドコ山の子ガミナリ カッパの笛 天狗笑い 白い花 寒い母 エピローグ トキ 楽しいお話が沢山掲載されていましたが、病気に関するお話もありました。 「ベロ出しチョンマ」ではしもやけで苦しんでいるウメが出てきます。霜焼けはくずれてウミでベットリして…
Boy meets Girl …なお話なんだなあ ため息が出てしまうほどいい話 夏になると長野県内では「雷注意報」が頻繁に出されます。魅惑的な山々が連なる信州では雷の発生も多いのです。 だから…というわけではありませんが、現役教員時に子どもたちによく読み聞かせした一冊にこのような本があります。学校で行われる「なかよし週間」というような取組を進める時にも、最適な一冊です。 「かみなりむすめ」 斎藤隆介さんと滝平二郎さんのコンビにより生み出された絵本作品です。とっても好きなんです。「花さき山」「八郎」など名作がたくさんあります。多くの世代に読み継がれている、読み継がれてほしいシリーズだと思います。…
ず~っとムカシ、「朝日新聞」の日曜版の一面は『滝平二郎』の{きりえ}だった記憶。 陰影が強く輪郭が太く、加えて鮮やかな色彩が印象的な。 本展のタイトルは”民話の夏”となっており、創作民話を題にしたものともとれるけど並んでいる作品の多くは夏の風物詩を描いたもの。 「行水」「送り火」。今となってあまり見かけることもないけれど、自分が子供の頃はごくごく身近にあった習いの数々。 ああ、懐かしいなぁ、と。思わず胸が熱くなってしまう。 会期は~7月9日(金)まで。
風が強くちょっぴり冷たかったですが、気の早い子供達は半袖半ズボンで、ぼちぼち堂の前を走っていきます。 穏やかな春の宵 世の中は、狡猾なコロ助にじわじわと侵食されつつあるようですが、季節はいつものように過ぎていきます。 ぼちぼち堂の裏手、北側の椿、なんの手入れもしていないのに、今年も咲いてくれました。毎年たくさんのタネを作り、秘密調査員のおもちゃになってくれています。 奥の白いのは、さすがに残雪ではありません、常連のご近所さんが荒れ放題に見かねて、土を入れ替え石灰を撒いてくれました。 オカミ張り切って、夏にはミニトマトなど収穫と意気込んでいるようですが、どうなることやら。。。 日の当たるぼちぼち…
モチモチの木:斉藤隆介著のレビューです。 あらすじと感想 作者・斉藤隆介について このえほんについて モチモチの木 (創作絵本6) あらすじと感想 なんとなく近寄りたくない場所、近寄ったら何かが起こるのではないか? すべては思い込みだったりするのだけれども、ぐるぐる考え始めると、もっともっと怖くなる。だからこどもにとって、そんな場所は出来るだけ避けたいと心から思うもの。 主人公・豆太はまだ5才の男の子。おじいさんとふたりで暮らしています。 夜中にトイレに行くのが怖い。というこどもはたくさんいる。でも、豆太のところは外で用をたすのです。うん、これは、わたしも無理かもしれません。 日本でいまだ外ト…
モチモチの木:恐怖を乗り越える勇気の物語 「モチモチの木」は、斎藤隆介が書き、滝平二郎が絵を描いた感動的な絵本よ。この物語では、夜を怖がる少年が愛する祖父を助けるために勇気を振り絞る姿が描かれ、読者に「本当の勇気とは何か」というテーマを伝えているの。子どもたちに限らず、大人も心打たれるこの名作を今回は詳しく紹介するわね。 目次 モチモチの木のあらすじ 豆太の成長と勇気 モチモチの木の象徴するもの 本当の勇気とは? まとめ 1. モチモチの木のあらすじ 物語は、豆太という臆病な少年が主人公よ。豆太は、祖父と山奥で静かに暮らしているけれど、夜になるとすぐに怖がり、「モチモチの木」が特に恐ろしい存在…