《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1945年に第二次世界大戦が終結すると、トキ900形の命運は一転していきました。戦時中は最大の積載量を誇る汎用無蓋車として重用されたものの、戦時設計という簡素かつ粗雑な設計だったこと、戦時輸送で酷使されたことも相まって破損が相次ぐなど状態不良の車両も多く、加えて三軸貨車であるがゆえに走行安定性に難がありため脱線事故が多発し、さらには軌道への負荷を増大させたことで保線作業も多くなりコストの上昇を招きました。 さらに、1947年にはあおり戸上部に嵌め込んだ側板が脱落して、旅客列車に激突してしまったことで、乗客が死亡する事…