水沢の町で写真を撮る。続き。 要は僕は飽き始めているのだ。元々、僕は子供の頃から一つのことに狂ったように打ち込む性分だった。その反面、ふとした拍子に突然飽きて、全ての興味を失うのである。あれほど好きだったのに何故?と自分でも不思議に思ったものだ。東北の街で写真を撮ること、あるいは水沢で写真を撮ることについては、そこまで至ってはいない。でも少しづつその瞬間が近づいている感覚がある。それはそうだ。軽く15年以上は東北の街で写真を撮り続けている。大抵の街には何度か行ったし、大抵の被写体は何度か撮影している。それをこの先、死ぬまで繰り返すかと考えると、ふと虚しくなることもある。次の週には楽しくて仕方な…