《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 1965年にP形と同じ時期に製造されたF形は、新製後に吹田第二機関区に配置されて、さっそく特急貨物列車の運用に就きました。 特急貨物列車は操車場を経由せず、発駅と着駅を通して運転する拠点間輸送の形態をとったことで、到達時間を大幅に減らすことに成功しました。特に鮮度を保つ必要な貨物では、この到達時間の短縮は大きな意味がありました。 幡生駅と東京市場駅を結んだ鮮魚特急貨物列車は、レサ10000で組成された列車でした。下関とその周辺で水揚げされた魚介類は、関西や遠く首都圏といった大都市圏の市場で卸すために、冷蔵車を使った貨…