東京〜塩尻〜名古屋約400kmの鉄道路線。
塩尻以東と以西とを直通する定期旅客列車は1本もなく、実質的には東西2つの路線に分かれている。それぞれ中央東線・中央西線と呼ぶことがあり、中央東線はJR東日本の、中央西線はJR東海の管轄になっている。
単に中央線と言う場合は、東京〜高尾の「中央快速線」を指している場合が多い。中央快速線についてはJR中央線を参照。
路線
以下の路線からなる。
- 中央東線(JR東日本)
- 神田〜代々木 8.3km
- 新宿〜みどり湖〜塩尻 211.8km
- 岡谷〜辰野〜塩尻 27.7km
- 中央西線(JR東海)
中央本線の線路は東京から塩尻まで繋っているが、東京〜神田は東北本線、代々木〜新宿は山手線の間借りという扱いになっている。
金山〜名古屋は東海道本線との重複区間である。元々金山は中央本線ホームのみの駅だったが、東海道本線ホームも作られたために、この区間が二重戸籍になった。
「大八廻り」
岡谷〜辰野〜塩尻は元々こちらが本線だった。この部分については次のような話がある。(我田引鉄)
名古屋までの路線を木曾谷を通すか伊那谷を通すかで論争となり、結局木曾谷側が勝ってこちらに線路を敷くことになった。しかし、これで納得しなかった伊那谷出身の代議士で鉄道局長の伊藤大八が、下諏訪から塩尻峠をトンネルで抜けて塩尻へ向う案を徹回させて、伊那谷の入口である辰野を経由させるようにした。この辰野を通るための迂回部分は、伊藤大八の名前を取って「大八廻り」と呼ばれている。
但し、当時の技術力では長いトンネルを掘れなかったので、塩尻峠を避けるために迂回させただけであるという説もある。
1983年に、全長約6kmの塩嶺トンネルを抜けてみどり湖駅を経由する短絡線が開通し、「大八廻り」は支線となった。
特急・急行列車
- 東京側から
- 特急かいじ(東京・新宿〜甲府・竜王)
- 特急あずさ(千葉・東京・新宿〜松本・信濃大町)
- 特急スーパーあずさ(東京・新宿〜松本・白馬・南小谷)
- (臨時)特急はまかいじ(横浜〜松本)
- 名古屋側から
- 特急(ワイドビュー)しなの(大阪・名古屋〜長野)
- (臨時)急行ちくま(大阪〜長野)
- 神田
- 山手線・京浜東北線・東京メトロ銀座線
- 御茶ノ水
- 総武線・東京メトロ丸ノ内線
- 四ツ谷
- 東京メトロ丸ノ内線・東京メトロ南北線
- 新宿
- 山手線・埼京線・小田急線・京王線・西武新宿線・東京メトロ丸ノ内線・都営新宿線・都営大江戸線
- 中野
- 東京メトロ東西線
- 荻窪
- 東京メトロ丸ノ内線
- 吉祥寺
- 京王井の頭線
- 武蔵境
- 西武多摩川線
- 国分寺
- 西武国分寺線・西武多摩湖線
- 西国分寺
- 武蔵野線
- 立川
- 青梅線・南武線・多摩都市モノレール
- 八王子
- 横浜線・八高線
- 高尾
- 京王高尾線
- 大月
- 富士急行
- 甲府
- 身延線
- 小淵沢
- 小海線
- 岡谷
- 中央本線(辰野廻り)
- 辰野
- 飯田線
- 塩尻
- 中央本線(辰野廻り)・篠ノ井線
- 恵那
- 明知鉄道
- 多治見
- 太多線
- 高蔵寺
- 愛知環状鉄道
- 勝川
- 東海交通事業城北線
- 大曽根
- 名鉄瀬戸線・名古屋ガイドウェイバス(ゆとりーとライン)・名古屋市営地下鉄名城線
- 千種
- 名古屋市営地下鉄東山線
- 鶴舞
- 名古屋市営地下鉄鶴舞線
- 金山
- 東海道本線・名鉄名古屋本線・名古屋市営地下鉄名城線・名港線
- 名古屋
- 東海道新幹線・東海道本線・名鉄名古屋本線・近鉄名古屋線・名古屋市営地下鉄東山線・名古屋市営地下鉄桜通線・名古屋臨海高速鉄道あおなみ線