村上春樹著 連作短篇集 短編小説
村上春樹Eメール・インタヴュー「言葉という激しい武器」聞き手=大鋸一正
(前略)僕がこの短編集を書くときにまず念頭に置いたのは、
- 一九九五年二月という時期に起こったものごとを書く。
- すべて三人称で書く
- 長さは原稿用紙四〇枚程度に抑える。(いつもより心持ち短め)
- いろいろなタイプの人々を登場させる。
- 神戸の地震が大きなテーマになるわけだけれど、神戸を舞台にはしないし、地震も直接的には描かない。
僕はこれまでに、こういう具体的な細かい規則をもうけて一連の短編小説を書いたことはなかったので、そういう意味では「結果的に」自分に対してわりに挑戦的であったと言うことができるかもしれません。(後略)
p.14「村上春樹→大鋸一正」より
※書影はAmazon.co.jp掲載・文庫版ISBN:4101001502のもの。(文庫版の表紙デザインは2005年5月の増刷分より改装されています)