東シナ海にある五島列島の南部にある島の1つ。五島列島最大の島である。長崎県五島市に属している。
◆こんきもんきすっ・・・とても苦労する 心労が重なる 【用例】 お米は一粒でも大事にせんばぞ。お百姓さんが こんきもんきして作ってくれちょっとじゃてんね。 【一般語訳】 お米は一粒でも大事にしないといけないぞ。お百姓さんが とても苦労して作ってくれているんだからね。
◆こーしょ こうしょ・・・唐辛子 【用例】 歳とってきてかっ、夏場は刺身ん薬味にはワサビより コウショが合うごて感じはじめたよ。 【一般語訳】 歳をとってきてから、夏場は刺身の薬味にはワサビより唐辛子が合うように感じはじめたよ。
◆ばらもん・・・強い人 人一倍元気のある人 勇気のある人 《米FRB議長トランプ大統領の圧力に屈せず》 【用例】 FRBんパウエル議長は大統領ん圧力に負けんで節義ば通したね。日本流に言えばサムライ。五島流で言えばバラモンじゃんね。引退したら五島ん島巡りどんして楽しんでほしかね。 【一般語訳】 FRBのパウエル議長は大統領の圧力に負けずに節義を通したね。日本流に言えばサムライ。五島流で言えばバラモンだね。引退したら五島の島巡りでもして楽しんでほしいね。 (画像は五島民芸のバラモン凧)
◆きっぼし きっぼひ ・きっぼし大根・・・切干し大根 ・きっぼしかんころ・・・切って干したさつまいも 【用例】 今朝んみそしゅっの具は きっぼし大根とめのはじゃんね。 【一般語訳】 今朝の味噌汁の具は切り干し大根とわかめだね。 (見出し画像は友人提供のもので五島の景色)
◆しゃっだけ・・・ものさし 【用例】 子どんのころは いたずらばせれば先生かっ しゃっだけ で叩かれよったばって、今んモンには信じられんじゃろね。 【一般語訳】 子どものころは いたずらをすれば先生からものさしで叩かれたりしていたけど、最近の人には信じられないだろうね。 (福江島の石田城近くの福江藩教育施設遺構)
◆おとて・・・一昨日 【用例】 A「おとてん晩のカラオケ大会で歌い過ぎて、まーだ喉ん痛かよ。」 B「はえー、呑み過ぎで喉んただれちょっとたい。」 【一般語訳】 A「おとといの晩のカラオケ大会で歌い過ぎて、まーだ喉が痛いよ。」 B「なぁに、呑み過ぎで喉がただれてるんだろう。」
◆がんくっ・・・首から上の頭部 雁首 【用例】 わっかときにチームでした仕事にしくじって、◎◎部長かっ「大の大人が がんくっ並べっ、なんばしよっとかー」ちおごっとばされたっばしゃーしゃ思い出すてんねぇ。 【一般語訳】 若かったときにチームでした仕事にしくじって、◎◎部長から「大の大人が雁首並べて、何をやっているんだー」って叱りとばされたことをしょっちゅう思い出すんだよねぇ。 (見出し画像は五島市福江の石田城近くの講武所跡)
◆なおっ・・・引っ越しする 【用例】 A「Gビルは閉鎖して解体すっとちじゃん。あがん事務所はどがんすっとか?」 B「となっのHビルに空きのあったてん、そけ なおっ ごてしたよ。」 【一般語訳】 A「Gビルは閉鎖して解体するというじゃないか。君の事務所はどうするんだ?」 B「隣のHビルに空きがあったから、そこに引っ越すことにしたよ。」 (見出し画像は五島市福江の石田城蹴出門内の桝形遺構)
◆のっぺづら のっぺのっぺ・・・鉄面皮 ツラの皮が厚い 人を馬鹿にした態度 【用例】 あら、見て見れち。あっだけ人に笑わるっこっばしちょってのっぺのっぺしたツラして人になんじゃろ言いよっよ。じゃっーげだ。 【一般語訳】 ほら、見てみろよ。あれだけ人に笑われることをしておきながら何くわぬツラの皮が厚い態度で人に何か言っているぞ。気色悪いな。
◆からくっもん・・・悪だくみをする人 裏工作上手 嘘つき 【用例】 今度◎◎んグループにかたった▲▲は からくっもんじゃてん、えらかされんごて、ゆうこっすっこっばよーと見ちょけよ。 【一般語訳】 今度◎◎のグループに参加した▲▲は悪だくらみ屋の腹グロだから、だまされないように、言うことすることをよくよく見といたほうがいいぞ。