表紙の可愛さに惹かれて手に取った。 恩田さんのことを、その昔ずっと男性だと思っていて、ある日テレビで特集されているのを見た時に女性だったことを知った。あれから多分10年以上は経っている。なのに全然読む機会がなかった。 今回は表紙がとても秋や冬に向いていて、読みたいなと思った。 中の装丁もすごく可愛い。 この表紙絵のイメージのまま、本を読み進めていったらそこそこにホラーだった。 最初は短編集かなと思っていたらどうも「家」を軸にあれこれと登場人物が出てくる。 繋がりがあるような、ないような。「家」だけでつながっている感じ。 中盤の章が特に怖かった。折檻をされていた少女が親切な婦人に連れられ、屋敷に…