1910〜1977 中国文学者・評論家。 長野県生まれ。東大卒。魯迅の研究・翻訳のほか、アジア的視座から近代日本文化を批判。 著書に「魯迅」「現代中国論」「日本イデオロギー」等。
東京帝国大学出身、戦前は中国文学研究会を結成、機関誌「中国文学月報」を発刊。復員後、魯迅などの近代文学の翻訳をてがけるかたわら、『国民文学論』などの文学論を発表し活躍した。特に日本文化の性格について吉本隆明と影響を相互に与えた。61年安保反対闘争後、都立大教授を辞職。著作に『魯迅』『不服従の遺産』など、全集あり。
結論:書かれたものと書かれないものへの注目。描写からいろいろ読める。閏土の視点も併せて読む。 中3教材「故郷」(魯迅)の指導案を書いているときのメモを載せておきます。 (1/19追記 引用は集英社版 世界文学全集『魯迅・巴金』から) 〇学習指導要領の読むことの学習過程との対応 ・構造・内容の把握 →回想を挟む。時間順ではない。やや複雑な構造。 文章も長いため、構造・内容を把握する機会にはなる。 ・精査・解釈 →心理描写の多様性。 登場人物の心の声(内言)、セリフ(外言)…言葉 風景描写と、行動…言葉以外 に表れる。 →書かれたものから心情を読む練習になる。 ・考えの形成 時代背景と絡めて論じら…
今朝の毎日新聞に歴史家の藤原辰史さんの時評があります。「現代の奴隷」というタイトルに目が引かれました。 月刊・時論フォーラム:国際秩序の亀裂/現代の奴隷/安倍元首相国葬 | 毎日新聞 要約すると、「今の時代に奴隷なんているわけがない」と私たちの多くは思いがちですが、その認識は誤っています。昨年(2021年)の時点で、性奴隷を含め、強制的に労働させられている「現代の奴隷」は、全世界で2,800万人、強制的に結婚をさせられている人は2,200万人もいました。2016年時点と比べると1,000万人も増えているのです。強制労働をさせられている人のうち、86%は農業、建築業、家庭内労働などに従事し、(重…