「管楽合奏のための《火・水》」が完成した。 第1楽章/ le Feu「火」は5つの部分から成る。トリルの錐もみとそれを遮断する鋭利な音型の反復により段階的に形成していく序、序のアンチテーゼとしての静寂、無窮動、序の発展的再現、金管の咆哮による終結。楽章全体は全音階的音程と半音階的音程の対比により、色分けされる。 第2楽章/ l'Eau「水」は、C, G, D, A, E音の第6倍音までの自然ハーモニクスのみで作曲した。全体は次の2つの部分から成る。Ⅰ、コーラル風の6声のハーモニーⅡ、2群のアンサンブル(A:木管・B:金管主体)によるカノン。真ん中で逆行し、そこでグレゴリオ聖歌"Rorate C…