一条真也です。早いもので今年も1月が終わり、2月になりました。『#真相をお話しします』結城真一郎著(新潮社)を読みました。話題になっている短編小説集ですが、びっくりするほど面白かったです。最近のホラー・ミステリー・SFといった分野の作家の短編集は、のきなみフジテレビ「世にも奇妙な物語」の強い影響を感じますが、本書に収められた5作品にもそれを感じました。 本書の帯 カバー表紙には、まるで手でスマホを操作しているような少年の顔が描かれ、帯には「テレビ、新聞、ラジオ、SNSで話題沸騰!」「発売即大重版!!」「でも、何かがおかしい。」「小細工一切なし、二度読み不可避の新感覚ミステリ。」と書かれ、「『騙…
結城真一郎氏の #真相をお話ししますを読んだ。本書はジャンルとしてはミステリーで、「惨者面談」、「ヤリモク」、「パンドラ」、「三角奸計」、「#拡散希望」の5編が収められた短編集だ。本書をネタバレせずに説明するのは非常に難しい。それぞれのストーリーを読み進めていくと、「あれ?」という違和感を感じ、「どういう事だろう」と考えていると、思わぬ方向に話が進んでいくという感じの構成になっている。そして、最後最後で、もうひとひねりあるという非常に凝った作りの小説になっていて、どれも面白い。伏線が散りばめられているので、一見無関係そうな記述も、後でつながってくるというところが多々あるので、流し読みをしてしま…
この記事について 作品情報 あらすじ・解説 作品紹介 作品購入 Amazon 楽天/Yahoo! Audible無料体験 おすすめレビュー この記事について ご覧いただきありがとうございます。こちらはAudible(オーディブル)でのオーディオブック版《#真相をお話しします》のレビュー記事となります。書籍版のレビューではありませんが、書籍版に興味を持って検索からこちらをご覧になられた方もぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。どうぞぜひ素敵なオーディオブックライフ&ブックライフを。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 作品情報 #…
おはようございます。本日の読書レビューは、結城真一郎氏の『#真相をお話しします』です。短編5編が収録されています。その中の『#拡散希望』は、昨年度の第74回日本推理作家協会賞(短編)を受賞!SNSを通して、日常に起こりそうな、些細なことが事件へと発展していく様は、「明日は我が身……」と、恐怖感を覚える内容でした! 「惨者面談」 「ヤリモク」 「パンドラ」 「三角奸計」 「#拡散希望」 「惨者面談」 家庭教師の仲介営業マンとして働く東大生が、新百合ヶ丘のある家庭を訪問します。私立の小学校に通う息子の家庭教師とのことでしたが、インターホーンを押しても、出てきた主婦の様子がおかしいのです……。昨日ま…
#真相をお話しします:結城真一郎著のレビューです。 ☞読書ポイント 先が見えてきてもまだ油断はできぬ! 【つなぐ本】本は本をつれて来る #真相をお話しします 作者:結城真一郎 新潮社 Amazon ☞読書ポイント 話題沸騰中の一冊。結末が見え始めるとさらにその先でひっくり返されるということがちょっとした快感になる短編集。時代に即した内容なので読み易い。ザワザワした胸騒ぎが止まらない世界へ。 先が見えてきてもまだ油断はできぬ! とにかく今、最も注目されている作品と言った感じですよね。前評判を聞き、わたしも読むのを楽しみにしていました。 さてさて、本作は二転三転、驚きの展開になるようなことを方々か…
www.youtube.com たくみ部門候補作 #真相をお話しします 作者:結城真一郎 新潮社 Amazon 俺ではない炎上 作者:浅倉秋成 双葉社 Amazon 爆弾 作者:呉勝浩 講談社 Amazon あかりん部門候補作 まっとうな人生 作者:絲山秋子 河出書房新社 Amazon パパイヤ・ママイヤ 作者:乗代雄介 小学館 Amazon 旅書簡集 ゆきあってしあさって 作者:高山 羽根子,酉島 伝法,倉田 タカシ 東京創元社 Amazon
王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。 2022年7月2日こちら!! ■#真相をお話しします:結城真一郎 ■内容 ■著者について ■インタビュー ■感想 ■#真相をお話しします:結城真一郎 #真相をお話しします 作者:結城真一郎 新潮社 Amazon ■内容 (Amazonより) ■著者について 1991年、神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業。2018年、『名もなき星の哀歌』で第5回新潮ミステリー大賞を受賞し、2019年に同作でデビュー。2020年に『プロジェクト・インソムニア』を刊行。同年、「小説新潮」掲載の短編小説「惨者面談」がアンソロジー『本格王2020』(講談社)…
こんにちは^^ yukimiyamamaです。 慌ただしかった3月。 2冊しか読めませんでした>< 無念!!
新作で印象的だった作品はドールハウスの惨劇と東大に名探偵はいないです。ミステリ的にもキャラ小説としても魅力的でした。 新刊では、ダンまちがインパクトありました。盛り上がりは相変わらずでした。 ・おすすめの新作 陽キャになった俺の青春至上主義https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2023/01/17/210000 ドールハウスの惨劇https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2023/01/16/210000 東大に名探偵はいないhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2023/01/27/210000…
2023年最初の新連載攻勢がスタート! 2月の新連載ラインナップは個性豊かな4作品です! 2月10日(金)スタート『サイバーパンク桃太郎』 Rootport お爺さんは柴刈り<クラッキング>に、お婆さんは洗濯<資金洗浄に>、マンガは新たな地平に――…? 【STORY】 SNS・各種メディアで話題沸騰!!!!画像生成AIを使って描かれた初の本格SFコミック。アナタの思っている現実は、本当に存在するのだろうか?自分は何者で、何をするために生まれてきたのか…。昔々、ネオ・オカヤマのスラム街におじいさんとおばあさんが暮らしていた。お爺さんは日夜、柴刈り<ハッキング>にいそしみ、お婆さんは資金洗浄<せん…
#真相をお話しします作者:結城 真一郎新潮社Amazon Kindle版もあります。#真相をお話しします作者:結城真一郎新潮社Amazon 私たちの日常に潜む小さな"歪み"、 あなたは見抜くことができるか。家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがや…
東大出身作家を集めたアンソロジーというのは珍しいですね。 個人的に市川先生、辻堂先生作品が好きなので、読みました。 2作家はもちろんですが、どの短編も粒揃いで面白かったです。 読んだ後スッキリする話やイヤミス的な締めをする話もあったりと、揺さぶられました。良い感じに作風がばらけていて楽しめました。 シリアスは市川先生、伊予原先生、結城先生、浅野先生。 ユーモアは辻堂先生、新川先生。 新川先生の砕けっぷりはタイトルから匂うが。話としてはふざけたところから真面目に推理まで移るのは非常に好みだった。 辻堂先生の可愛さと危うさ、東大に行く為に勉強している間に欠け落ちてしまったものを描いていて、納得の落…
芥川賞発表待つ“書店員”作家・佐藤厚志さん「物語を純粋に楽しんでいただけたら」恩師「期待して待ちたい」 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/284299 芥川賞の佐藤厚志さん 受賞決定後初出勤で同僚が祝福 https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20230123/6000022223.html 芥川賞の佐藤厚志さん「勤務先の書店にポスター、実感が少し湧いた」 https://www.yomiuri.co.jp/culture/20230121-OYT1T50174/ 作家で詩人、高校国語教師の35歳 育休中の日々をヒントにつづ…
2023年本屋大賞ノミネート10作が発表された。 https://www.hontai.or.jp/ 「川のほとりに立つ者は」寺地はるな (双葉社) 「君のクイズ」小川哲(朝日新聞出版) 「宙ごはん」町田そのこ(小学館) 「月の立つ林で」青山美智子(ポプラ社) 「汝、星のごとく」凪良ゆう(講談社) 「方舟」夕木春央(講談社) 「#真相をお話しします」結城真一郎(新潮社) 「爆弾」呉勝浩(講談社) 「光のとこにいてね」一穂ミチ(文藝春秋) 「ラブカは静かに弓を持つ」安壇美緒(集英社) 悲しいことに、1冊も読んだ本がなかった。 これから読めるという幸せを感じればいいだけだけども。 タイトルに記憶の…
芥川賞・直木賞発表の翌日が本屋大賞ノミネート、という日程が定着しつつありますが、ブログ書く方はちょっと大変。いろいろ面倒なんです。うむ。では早速10冊を!表紙をクリックするとアマゾンにとべます。
こんにちは。 2023年1月20日(金)の12時に、本屋大賞のノミネート作が発表となりました。今回は、「速報」をお届けします。大賞の発表は、4月12日(水)の予定とのことです。 * * * 『川のほとりに立つ者は』 寺地はるな(著) 双葉社『君のクイズ』 小川哲(著) 朝日新聞出版『宙ごはん』 町田そのこ(著) 小学館『月の立つ林で』 青山美智子(著) ポプラ社『汝、星のごとく』 凪良ゆう(著) 講談社『方舟』 夕木春央(著) 講談社『#真相をお話しします』 結城真一郎(著) 新潮社『爆弾』 呉勝浩(著) 講談社『光のとこにいてね』 一穂ミチ(著) 文藝春秋『ラブカは静かに弓を持つ』 安壇美緒…
・#真相をお話しします 著者:結城真一郎 出版:新潮社(audible版) 5つの短編が収められたミステリー小説。 「連作」…ではなくて、それぞれ独立した短編になっています。 ・惨者面談 ・ヤリモク ・パンドラ ・三角奸計 ・#拡散希望 いずれも男性(少年含む)が「語り手」となっています。 そして一つの事件が解決するとともに、他の「謎」が浮かび上がってくる…という構図。 「イヤミス」というほどではないけど、読み終えた後に、なんとなく「不安」というか「不穏」な雰囲気が後味に残るのが共通してますかね。 これが長編だと「しんどいな〜」ってなるんでしょうが、短編なんでちょうどいい塩梅…って印象でした。…
Blue(ブルー) (光文社文庫) 作者:葉真中 顕 光文社 Amazon 誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか 作者:山寺香 ポプラ社 Amazon レペゼン母 作者:宇野 碧 講談社 Amazon ひょんなことからパップバトルに巻き込まれた60代の母。 疎遠の息子は再婚の嫁を実家に残し行方知れず。 終盤、息子の心情吐露が、息子を持つ母には苦しくなります。 決して毒親ではない母なのに、そうか、息子ってこんなこと感じるのか。 もちろん個人差はあるでしょうけど。 ラップの情報も満載で、へぇぇ~っとなります。 #真相をお話しします 作者:結城真一郎 新潮社 Amazon …
どうも何をする気にもなれなくて、一日中ごろごろして終わった。よくない過ごし方だと思うけれど、どうしようもない虚無感にさいなまれているので如何ともしがたい。旧友から多趣味で羨ましいとか言われたが、実際には、こんなもんなのだ。 結城真一郎『#真相をお話しします』は面白く読めた。好みとしては「#拡散希望」が一番面白かったかな。
年末に映画アワードやってみましたが今回は2022年、読書大賞! 昨年も振り返るといろんな本に出会ったもんです。感謝と共におさらいします。 最も心動かされた最優秀から【最優秀】は一番心を揺り動かされた作品を選ぶとー『52ヘルツのクジラたち』 町田そのこ生きて行くのに最も大事なことって何だろう?きっと愛なんじゃないかな。アンさんの言葉。自分よりも人を大切に思う心は無償の気持ち愛があれば何も必要ない。 【アクション賞】ダークな世界ページを捲るアクションを基準に『テスカトリポカ』 佐藤究圧倒的な暴力と残忍な人間の所業は限度を超えると神の世界。偽りの世界が蔓延る世界神はまだまだ生贄を欲しているのかも・・…
2022年に発表された各ジャンルにおける作品の個人的30選/20選。 【2022年の海外音楽アルバム30選】 アデデジ『Yoruba Odyssey』 Andrew Wasylyk『Hearing The Water Before Seeing The Falls』 ヴィンス・ステイプルズ『Ramona Park Broke My Heart』 Wet Leg『Wet Leg』 Kae Tempest『The Line Is A Curve』 カリ・マローン『Living Torch』 The Sadies『Colder Streams』 スーダン・アーカイヴス『Natural Brown P…