生命・化学系大学院生である自分がなぜ統計哲学を学びたいと思ったのか。 ※自分は決して統計や数学の専門家ではありません。間違っていたらコメントなどお寄せください。 論理学と統計的推論は自然科学のあらゆる分野の基礎となっている。自然科学に必要な(人によっては意識する必要はないかもしれないが)演繹論理は数理論理学やウィトゲンシュタインによる論理哲学論考から学ぶことができる。対して、統計学は観測された事象の背後にあるモデルを推定し、自然の法則を見つけ出す。 高校までの理論的な物理や化学の数式では、論理的推論のみをもとに、さも値が一つに決まるかのように錯覚してしまう。だがしかし経験的事実として、現実に観…